今夏発売予定の北米市場向け新型コンパクトSUV「HR-V」のエクステリアデザインを、正式発表に先駆けて世界初公開した。HR-Vはシビックをベースにしていると言われ、ヴェゼルの上級モデルに位置づけられる。
日本でも人気を集めたスタイリッシュSUVの復活
日本市場において「HR-V」といえば、1990年代後半に登場した3ドア/5ドアのコンパクトSUVを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。その独特なスタイルはインパクトを与えたものの、2000年代に1代限りで販売を終了していた。しかし、実は欧州やアジア、北米などにおいて初代・2代目ヴェゼルは「HR-V」の名称で販売されてきた経緯があり、仕向け地によっては現行モデルなのだ。
しかもヴェゼルの2代目は名称を各市場に合わせながら、日本市場をはじめとしてオーストラリアやタイなどの一部の海外でしか展開されていない。つまり北米や中国などでは初代ヴェゼルが「HR-V」として今も販売されていることになる。今回公開された新型「HR-V」はそうした市場に向けた新型、ということになりそうだ。
さて、この北米での新型HR-Vは、存在感のあるフロントグリルやシャープなヘッドライトが印象的なツラ構え、また伸びやかにリアに繋がるプロポーションなど、上質かつ洗練されたデザインが特徴のスタイリッシュSUVとして登場することになる。
エクステリアは、水平基調のベルトラインと流麗なプロポーションに加え、長いホイールベースとすることで、低く踏ん張りの効いたスタンスとしているのが特徴。週末のレジャーなどさまざまなアクティビティを楽しむのに充分な室内空間の広さや実用性を備えながらも、街中でも軽快に運転できる扱いやすいボディサイズとしている。
走行性能は、俊敏なレスポンスのエンジンや新採用の独立式リアサスペンションの採用などにより、扱いやすさと洗練された走り、そして操る喜びの両立を目指したという。
新型HR-Vは北米以外でもグローバルで販売される予定で、各地域におけるモデル名称や装備仕様などについては順次発表される。新型HR-Vはシビックをベースとしていると言われ、日本でもヴェゼルの上級SUVとして登場する可能性が高い。