フェラーリは速さがある上にトラブルなし
シーズン開幕前から好調ぶりが伝えられていたフェラーリ、開幕3戦を終えてそのフェラーリの優勢が明確になってきた。
2022年シーズンはマシンレギュレーションの大幅変更や18インチタイヤへのダイナミックな移行もあり、勢力図に変化が見られるのではと予測されていたが、それが現実となった形だ。
メルセデスをはじめとする多くのチームが新しいマシンのセッティングに苦しみ、ポーパシングと呼ばれる異常な動きに悩まされて思うように攻めきれない状況が続いている中、フェラーリの好調ぶりが際立っている。
フェラーリはパワーユニットの改良にも成功したようで、第1戦、第2戦ではフェラーリエンジンを搭載するチームの台頭も目立った。
フェラーリに唯一対抗できているレッドブルは、速さこそあるものの、ホンダのパワーユニットを受け継いだレッドブルパワートレーンズのユニットにトラブルが続出。3戦を終えた時点で、フェルスタッペンが2回、チームメイトのセルジオ・ペレスが1回、パワーユニットのトラブルからリタイアしている。燃料系のトラブルと言われているが、問題の完全解決が急務となっている。ホンダが昨季限りでワークス活動を休止した影響はやはり大きいのだろうか。
一方のフェラーリは、マシンの動きが安定している上に、信頼性が高く(マシントラブルなし)、思い切り踏み込めている。また、タイヤに優しいセッティングをできているようで、決勝レースでこれがアドバンテージとなっている。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2022年コンストラクターズランキング(第3戦終了時)
1位 フェラーリ 104
2位 メルセデス 65
3位 レッドブル 55
2022年シーズンはフェラーリの快進撃で幕を開けたが、22戦が予定されているスケジュールを考えるとまだまだ序盤戦。メルセデスはいずれ巻き返してくるだろうし、レッドブルもトラブルを解消してくるだろう。
開幕3戦は、欧州から離れていたため思うように対応できず、現状で戦うしかなかったという側面もあった。次戦第4戦はいよいよ欧州に入って、イタリア・イモラでのエミリア・ロマーニャGPとなる。
フェラーリがさらに速さを増すのか、それともメルセデスが一気に巻き返すか、次戦エミリア・ロマーニャGPで、なにかしらの変化があるはずだ。
2022年F1今後の予定
第4戦:4月24日/エミリア・ロマーニャGP(イモラ)
第5戦:5月8日/マイアミGP(マイアミ)
第6戦:5月22日/スペインGP(バルセロナ)
第7戦:5月29日/モナコGP(モナコ)
第8戦:6月12日/アゼルバイジャンGP(バクー)
第9戦:6月19日/カナダGP(モントリオール)
第10戦:7月3日/イギリスGP(シルバーストン)
第11戦:7月10日/オーストリアGP(シュピールベルク)
第12戦:7月24日/フランスGP(ポールリカール)
第13戦:7月31日/ハンガリーGP(ブタペスト)
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