クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車ジープ コンパス リミテッドを紹介していこう。それにしても、MMコンパス号のエキゾチカレッド色は目に鮮やかだ。ただし、とても目立つので、その点には留意している。(Motor Magazine 2018年6月号より)

ガラスコーティングのおかげで春のダスト汚れも簡単に落とせる

春の訪れとともに、今年(編集部註:2018年)は強風の吹き荒れる日々が続いた。春に舞い散るものと言えば花粉であり、一般的には黄砂などともいわれるような飛散物もいっぱい空気中に漂っている。それらが春の強風で吹きすさぶせいなのだろうか、洗車して半日も経たないうちに、クルマの上にはびっくりするぐらいのダスト汚れが堆積しているのだ。

そうした時に小雨が降ったりすると、そのダスト汚れが水滴模様に広がり、放っておくと塗装面にシミが発生しそうな気分になり、精神衛生上もよろしくない。なので、このところは小まめに洗車をするようにしている。

MMコンパス号には担当した歴代の長期テスト車と同じく、ハイランダーの手によって強固なガラスコーティングを施してもらっている。そのため、クルマを洗うのがとても楽なのだ。水をかけるだけで、表面の汚れはほとんど流れ落ちてくれるし、その後もタップリの水と柔らかいクロスでなでれば、塗装面はすぐにきれいな状態へと戻ってくれる。最後に、汚れのないセーム革などでボディ表面の水分を吸い取ればOKだ。

画像: 降り積もったダスト汚れの上に小雨が降った跡。すぐにでも洗い流したい眺めだ。

降り積もったダスト汚れの上に小雨が降った跡。すぐにでも洗い流したい眺めだ。

タイヤを変えたら乗り味もスムーズな印象に

さて、4月になり走行距離も8000kmほどになったこともあるので、サービス工場にメンテナンスを依頼した。依頼メニューの主だったものはエンジンオイルと同フィルターの交換、スタッドレスタイヤからサマータイヤへの交換で、その他にお願いしたのは、リアナンバープレート下端とテールゲートの接着部分の剝がれ修理。これは、テールゲートを閉める度にリアナンバープレートが「ビヨヨ〜ン」と振動していたので気が付いた症状だ。

メンテナンスが完了し、戻ってきたMMコンパス号に乗ってみて驚いた。とてもシャープになった印象なのだ。全体的にスムーズな転がり感がすごく増して、走り味も何だかシャキッとした感じに変化した。ソフトな感じが強かったスタッドレスタイヤから標準のサマータイヤにするとこんなにも変わるのかと、想像していた以上の変貌ぶりにちょっと驚かされた。

またエンジンの回り方も、シュンシュンと軽やかさが強くなっている。何よりビックリしたのは、排気音が前よりも乾いた感じのスポーティっぽい味付けのサウンドになったことだ。実に興味深い。

画像: リアナンバープレート下端は、左右2カ所を小さな厚手両面クッションテープでゲートに接着される。

リアナンバープレート下端は、左右2カ所を小さな厚手両面クッションテープでゲートに接着される。

■第5回/2018年3月24日~4月23日(5カ月目)のデータ
・オドメーター:8441km
・走行距離:1318km
・給油量:145.6L
・実燃費:9.0km/L

ジープ コンパス リミテッド 主要諸元

●全長×全幅×全高:4400×1810×1640mm
●ホイールベース:2635mm
●車両重量:1490kg
●エンジン:直4 SOHC
●総排気量:2359cc
●最高出力:129kW(175ps)/6400rpm
●最大トルク:229Nm(23.4kgm)/3900rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●JC08モード燃費:9.6km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):419万円(当時)

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