運転するか、リラックスするか、それが最大の問題だ
ベンテイガEWBでは単に座り心地だけでなく、視覚的にも最高に心地よい空間演出が施されている。「ベントレーダイヤモンドイルミネーション」と名付けられた新機能は、最新技術と現代の職人技を融合。ドアトリムに配されたパーフォレーションパターンから、LEDが発する光がきらめく演出を採用している。
ちなみにトリムだけで240億通りのパターンが選べるなど、トータルでは数兆通りのパーソナライゼーションを可能にしている、とのこと。つまりは世界中に同じ仕様のベンテイガEWBはひとつも存在しないのかもしれない。
ホイールベースは伸びているが、ベンテイガとして初となる「エレクトロニック オールホイールステアリング」を採用することで、ターニングサークルはより小さい(スタンダードボディ比で7%縮小)。市街地での扱いやすさはもとより、高速走行時には安定した走りもサポートしてくれる。
「ベントレーダイナミックライド」も標準装備されるなど、運転する楽しさもスタンダードなベンテイガにまったく引けを取ることはなさそう。運転席で気合を入れるか、後席でリラックスするか・・・変なところで悩ましい魅力あふれるベントレーが、またもや増えてしまったような気がする。
「ベントレー エアラインシート スペシフィケーション」の注目機能
◎「シート オートクライメート」では設定温度を6段階から選択可能。シートクッションとバックレストのそれぞれで、乗員と接触している箇所の温度と表面湿度が測定され、設定温度になるようにヒーターとベンチレーターが調整される。乗員それぞれの体温は常時モニターされ、最適に保たれる。
一般的に、外部装置を使用して体温を操作した場合、さまざまな副効能が期待できるのだとか。たとえば通常より体温が低くなると認知機能が低下する、という研究結果が報告されている。なにより室温が快適なら、疲労やイライラが軽減される=安全なドライブにつながるいうことだ。
◎姿勢調整機能である「ポスチュラル アジャスト」は、太ももと肩の部分に新たに設けたエアポケットと腰部に追加したマッサージポケットを使用してシート形状を継続的に少しずつ変化させるシステム。体にかかる圧力を分散し、血流の滞りや疲労の蓄積を防いでくれる。
ポスチュラル アジャストの設定は「シート全体」、「ツイスト」、「バックレストのみ」の3種類が選択可能。エアポケットを使用することによって、より連続的で複雑な動きが可能となり、乗員がその動作に気づくことはほぼないという。ポスチュラル アジャストはねじれを利用した3次元の動きで圧力を分散。移動距離に関係なく、シートの快適性が常に確保される。
同時に、積極的に体重を支えることにより、精神的ストレスの高まりや集中力の低下につながる緊張感を緩和できることが研究で明らかにされている。適切に支えられた自然な姿勢は、各部筋肉の無用な緊張も軽減しれくれるのだそうだ。
◎ベントレー エアラインシート スペシフィケーションを選ぶと、シートクッションとバックレストボルスターの調整機能がさらに充実するほか、クッションエクステンション、電動ヘッドレストの高さ調整、助手席後部の展開式フットレストが追加される。助手席側後席では「VIPモード」を利用して、助手席を前方に移動することもできる。
◎ベンテイガEWBでは、リアドアアームレストとセンターアームレストにヒーター機能が新たに追加される。まさに世界でもっとも豪華なSUVのキャビンに相応しい、おもてなしだ。