シビックをベースにしたことで大きく進化
「ホンダZR-V」は新型シビックをベースに開発されたスポーティなSUV。北米で先頃公開された新型「HR-V」の日本版で、北米市場では「コンパクトSUV」、日本市場ではフィットベースのヴェゼルよりも大きな「ミドルサイズSUV」となる。
北米市場など海外の一部ではこれまでヴェゼルをHR-Vとして販売してきたことや日本でも1990年代にHR-Vという車名のスタイリッシュSUVを発売していたことから、「HR-V」という車名は混乱を招きかねないため、日本市場では「ZR-V」というまったく新しいモデル名となった。
デザインは日本国内の事情や嗜好に合わせてアレンジされることになるが、公表されている北米仕様や中国向けモデルから、エクステリアは存在感のあるフロントグリルやシャープなヘッドライト、水平基調のベルトラインと流麗なプロポーションに加え、長いホイールベースとすることで、低く踏ん張りの効いたスタンスとして、ヴェゼルとの差別化が図られているのがうかがえる。
パワーユニットは1.5L直4ガソリンターボエンジン(182ps)と2L直4ガソリンエンジン(141ps)+モーター(184psm)のe:HEVの2種で、2WDと4WDが設定される見込み。
インテリアの詳細は明らかになっていないが、週末のレジャーなどさまざまなアクティビティを楽しむのに充分な室内空間の広さや実用性を備えながらも、街中でも快適に運転できる扱いやすい環境としているという。
グローバルで販売することを想定して開発された新型SUVは、日本市場では「ホンダZR-V」として潜在的なユーザーニーズを捉えたモデルとして登場することになる。なお、ZR-Vの登場により、日本市場ではCR-Vが終了するという噂もある。