正義の「ライトサイド」と暗黒の「ダークサイド」がせめぎあう
映画は全9部作からなり(続編が作られるという話もあるが・・・)、世界中に多くのファンを集める「スターウォーズ」シリーズ。2022年のスターウォーズ セレブレーションは、5月26日から29日までカリフォルニア州アナハイムで開催された。
「スターウォーズ」シリーズの、重要なキャラクターのひとりであるオビ=ワン・ケノービ。彼を主人公にした新たなスピンオフ シリーズが、ディズニープラスから5月27日に配信されている。
今回、セレブレーションの一環としてフォルクスワーゲンは、ルーカスフィルムとコラボレーション。電動マイクロバス「ID.バズ」のスペシャルモデルを発表した。それも、1バージョンではない。「ライトサイドエディション」と「ダークサイドエディション」という、スターウォーズのファンなら泣いて喜びそうな名をつけられた2バージョンが一気に発表されたのだ。
いずれも、ボディを特殊なカッティングシートでデコレート。デザインはそれぞれ、作品中で重要な意味を持つ「フォース」の善的側面=ライトサイドを象徴するジェダイの騎士、オビ=ワン・ケノービと、暗黒面=ダークサイドを象徴するダース・ベイダーからインスパイアされている。
ボディカラーだけでなく、ロゴにもそれぞれの「主張」が
ルーカスフィルムと、フォルクスワーゲンのデザイナーの緊密な協力関係から生まれた個性は、どちらもインパクトたっぷり。リアエンドの車名ロゴには、スターウォーズの作中で生まれた「Aurebesh」という特殊なフォントを採用するなど、凝りに凝った実にマニアックな仕様だ。
■ライトサイドエディション
「ライトサイドエディション」は、ID.バズの乗用車版がベースとなっている。ボディカラーは、オビ=ワン・ケノービのチュニックからインスパイアされたベージュで、上部の光沢のあるクロームは、宇宙船とドロイドのデザインを表している。前面からヘッドランプ、そしてボディサイドに連なる青いラインは、オビ=ワン・ケノービの青いライトセーバーを象徴したものだ。サイドウインドーとホイールのセンターキャップには、反乱同盟軍のロゴが描かれている。カスタマイズされた21インチの大径ホイールは、クルマ全体のユニークな個性を強く象徴している。
■ダークサイドエディション
「ダークサイドエディション」は、ID.バズの商用車版をベースとしている。黒と赤の不吉な色合いはまさに、ダークサイドをリアルに体現している。ボディの下部は光沢のあるブラックで、上部はマットブラックで覆われている。ヘッドランプやウインドー、そして前面からボディサイドへ連なるラインは赤で、これはダース・ベイダーのライトセーバーの色を象徴している。赤と黒に彩られた21インチ ホイールのセンターやサイドウインドーには、帝国のロゴが入れられている。
今回のイベントには、フォルクスワーゲン ブランドのアンバサダーであり、映画「スターウォーズ」のエピソード1〜3でオビ=ワン・ケノービを演じた俳優のユアン・マクレガーが、サプライズとして登場した。
なお、この2バージョンが実際に発売されるかどうかは未定とのこと。「スターウォーズ」ファンの多い日本でも、限定モデルでいいからぜひとも発売したもらいたいところだ。とはいえ、標準仕様のID.バズも日本での発売は未定だ。そちらが気になっているファンが多いことも、間違いないだろう。