ボルボブランドを支え、CSを向上させる競技大会
ボルボは偶数年に、ボルボのサービスに従事するスタッフ全員を対象にしたVISTA (Volvo International Service Training Award)を開催している。これは世界規模で実施するアフターセールスの競技大会だが、その日本決勝大会が開催された。
VISTAは、グローバルでは1976年に始まっているが、日本は1980年から参加。 22回目の開催となる今回は、全国から298チーム、752名が参加している。
ところで長期テストで担当していることもあり、普段からボルボ車のことを意識しているが、最近はよく街で見かけるようになったと感じている。V40やV70こそ少なくなったが、ほかの40/60/90シリーズは数多く走っているのだ。
こうしてボルボ車の販売台数が増えるにつれて重要になるのが、日々ユーザーと接するディーラーのサービス部門である。これはボルボ・カー・ジャパンのマーティン・パーソン社長もVISTA 2022のスピーチで「保有台数が増えることで大切なことは、サービススタッフである。(VISTAの)ファイナリストはとても高いスキルを持っているが、今後も全国のサービススタッフをリードして、お手本となってほしい」とコメントしている。
さてVISTA 2022に戻る。これまではサービス&リペアクラスのみ、実車の不具合を見つけ診断と修理、そしてロールプレイによる接客対応の総合力を競っていたが、今回からダメージリペアクラス(鈑金・塗装)の競技が加わった。
結果は、サービス&リペアクラスは、ボルボ・カー東大阪の山本洸介/細川嘉明組が優勝した。2位はボルボ・カー横浜西口の佐藤利樹/坂本貴志組、3位はボルボ・カー鎌倉の服部多加志/谷美樹也組、4位はボルボ・カー港南台の佐藤利明/川又信幸組が入賞、またダメージリペアクラスでは埼玉サービスセンターの小澤信一/藤原正人組が優勝している。
なお、優勝チームを含めた上位4チーム(ダメージリペアクラスは優勝チーム)は、9月にスウェーデンで開催される「VISTA 2022ウイナーズカンファレンス」に招待され、優勝チームは、日本代表として世界大会に出場する。
私は長く、VISTAを取材しているが、回を重ねるごとに、サービススタッフの実力が向上していることがよくわかる。こうした人たちがボルボブランドを支えているのだということも改めて実感した。(写真:伊藤嘉啓)