富士山や富士五湖周辺の観光施設へのアクセス性が向上
東富士五湖道路は、中央自動車道 富士吉田線の富士吉田ICから接続して富士山の東側を南下し、静岡県東部の須走ICまで約18kmの自動車専用道路だ。須走ICからは須走道路と御殿場バイパスを経由して新東名高速に接続している。
山梨県富士吉田市とNEXCO中日本 八王子支社では、2016年度から新設事業として進めていた富士吉田忍野スマートICが、2022年7月24日(日)15時に開通することに決定した。富士吉田忍野スマートICの場所は、富士吉田ICと山中湖ICの間で、富士吉田ICから約4.4km、山中湖ICから約4.0kmの地点。道の駅「富士吉田」にも近い位置となる。
運用時間は24時間で、対応車種はETC車載器を搭載した全車種となっており、全長などの制限はない。このスマートICは上り/下りとも入口/出口が備わる全方向利用が可能だが、ゲートの前で一旦停止することが普通のETCゲートとは異なっている。富士吉田忍野スマートICから主要ICまでの料金は、普通車の場合、富士吉田まで280円、山中湖まで260円、須走まで800円となっている。
アクセス性の向上で、人気スポットがさらに身近に
このスマートICの開通で期待される効果は、なんといっても観光振興だ。周辺には、2013年に世界文化遺産登録された富士山構成資産「北口本宮冨士浅間神社」、「忍野八海」をはじめとした、年間入込み客数が100万人を超える観光施設がある。これらへのアクセス性が向上し、観光客誘致が期待される。
また、市内交通の円滑化や高速道路への所要時間が短縮され、移動に要する時間が短縮されることで、滞在時間や滞在箇所数が増加することにより、観光振興に寄与することも期待されている。
さらに、富士吉田市南東側地域などでも広域ネットワークへのアクセス性が向上することで、ICから6分で移動できるエリアが現在から約4割増加する。そのため、さらなる企業誘致も期待されている。(写真と図版:NEXCO中日本、富士吉田市、ほか)