2021年12月10日に発表(発売は12月22日)された、9代目となるスズキ アルト。発売から半年が経過したところで、その人気動向などを実際のセールスデータから探ってみた。

以前よりも男性ユーザーが増えた要因は・・・?

購買層の男女比は、ほぼ半々だが女性がやや多いといったところ。軽自動車全体では女性が約6割を占めるのだが、他の車種に比べると男性比率は高い。また、先代よりも男性比率が高まっている。これには、現行型アルトにはバンがなくなり、自営の人の営業車として登録されるものがあることも要因かもしれない。

画像: シンプルだが安っぽさは感じさせないインテリア。視界は良く、運転がしやすいと好評だ。

シンプルだが安っぽさは感じさせないインテリア。視界は良く、運転がしやすいと好評だ。

年代では、50〜60代がボリュームゾーンだ。女性だけだと40代が中心になる。スズキの軽自動車の場合、生活環境の関係もあるが、20代までの女性はラパン、30〜40代はスペーシアやワゴンRスマイル、そして40〜50代はアルトを選ぶ層が多いという。

購入時には、「車両価格」「低燃費」「安全装備の充実」が重視されるポイントだそうだが、これは他メーカーの軽自動車にも当てはまってしまう。それでもアルトを選ぶのは、これらに加えてスタイルも挙げられている。しかも指名買いの割合は高まっているという。

実際に運転してみて、小回りの良さや全体的な運転のしやすさも相まって、満足している人は多いようだ。主な使い方は、買い物など近隣への外出や通勤・通学が多いのだが、先代よりは日帰りドライブに行くという人は増えている。少しは遠出も楽しめるクルマになったというわけだ。

画像: リアもフロント同様に親しみやすく愛着が持てるデザインだ。

リアもフロント同様に親しみやすく愛着が持てるデザインだ。

軽自動車にもEVが登場したが、インフラやイニシャルコストを考えると、普通の軽自動車より敷居は高い。リアシートに人を乗せる機会は少ないし、普段使いのベーシックカーならアルトで十分と考える人は少なくない。実際に試乗してみても「軽だから」ではなく「軽なのに」と思わせる走りっぷりを見せてくれる。

まさにベーシックカーの王道を行くスズキ アルト。軽自動車の主流はハイトワゴンに移ってしまったが、ハッチバック軽を愛用している層は、けっして少なくはないのだから。(写真:伊藤嘉啓、ほか)

■スズキ アルト L 主要諸元

●全長×全幅×全高:3395×1475×1525mm
●ホイールベース:2460mm
●車両重量:680kg
●エンジン:直3 DOHC
●総排気量:658cc
●最高出力:34kW(46ps)/6500rpm
●最大トルク:55Nm(5.6kgm)/4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:25.2km/L
●タイヤサイズ:155/65R14
●車両価格(税込):99万8000円

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