上位3台の差 0.1秒未満の超接近戦
予選直前に行われたフリー走行の3回目では、ルクレールがトップタイムをマークするも、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、フェルスタッペンまでが0.16秒で続く接戦。前戦ベルギーGPではフェルスタッペンがフリー走行から決勝まで圧倒的な走りを見せたが、連続開催となる今週は意外やレッドブル/フェラーリ/メルセデスの3強対決が期待されることになった。
そんな中で行われた予選は、母国グランプリでポールポジションを狙うフェルスタッペンが好タイムを連発。ニュータイヤを温存しながらQ1、Q2を難なくクリアすると、Q3でもまず1分10秒515のトップタイムをマークした。
一方、逆転候補1番手のルクレールも、フェルスタッペンを意識しながらQ1、Q2をクリア。Q3ではフェルスタッペンのタイムを0.059秒上回って、まずQ3最初のアタックを終える。この時点での順位はフェルスタッペン2番手、3番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、4番手サインツ。
しかし、ザントフォールトは走行があとになればなるほどタイムの伸びが大きく、最後のアタックまでわからない。各車ぎりぎりのタイミングまで待ち続ける中、ルクレールが先に自身のトップタイムを縮めたが、直後にフェルスタッペンがそのタイムを0.021秒しのぐ1分10秒342でトップに立った。
後続がこのタイムを更新するのは難しいかとも思われたが、ここでセルジオ・ペレス(レッドブル)がターン13でスピンしてイエローコーションが出されたため、ラッセル、ハミルトン、角田は最終アタックできないまま予選終了となった。
角田裕毅(アルファタウリ)はQ1を3番手でクリアすると、Q2も10番手で通過、Q3は9番手で終えた。角田のベスト10入りはフランスGP以来3戦ぶり。
タイヤを供給するピレリは「決勝は理論上2ストップが最速ですが、1ストップも可能性はあります。2ストップはソフトから始めてミディアム→ミディアムあるいはミディアム→ソフト、1ストップはミディアム→ハードあるいはソフト→ミディアムが考えられます。ミディアムから始めるとさまざまなオプションが得られますが、ソフトから始めても1ストップ/2ストップのいずれも選べます。セーフティカーが導入される可能性が高いと予想すれば、アグレッシブな 2ストップ戦略が有利にますが、ピットストップに少し時間がかかることに注意しなければなりません。天気予報では決勝時間の降水確率40%です」とコメントしている。
オランダGP予選は上位3台の差は 0.1秒未満。さらにそのすぐ後ろには、Q3で最終アタックができなかったメルセデス勢も僅差で続いており、決勝は接戦となりそうな展開となってきた。
決勝(72周)は日本時間9月4日22時(現地時間15時)に開始される。
2022年F1第15戦オランダGP予選 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 1:10.342
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:10.363
3位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:10.434
4位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:10.648
5位 11 S.ペレス(レッドブル) 1:11.077
6位 63 G.ラッセル(メルセデス) 1:11.147
7位 4 L. ノリス(マクラーレン・メルセデス) 1:11.077
8位 47 M.シューマッハー(ハース・フェラーリ) 1:11.442
9位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)1:12.556
10位 18 L. ストロール(アストンマーティン・メルセデス)ノータイム
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11位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)