マセラティのカスタマイズ プログラム「フォーリセリエ」のイメージリーダーとして、火星をモチーフにした特別仕様車が、グレカーレ「ミッション from マース」だ。そのディテールを写真で紹介しよう。

火星をイメージしたオレンジのボディカラーが独特

「フォーリセリエ(FouriSerie)」とは、マセラティ車をオーナーの好みでボディカラーやストライプ、インテリアの素材や色、ホイール/ブレーキキャリパーの色などをカスタマイズできるプログラムだ。このプログラムのイメージリーダーとして、2022年3月に世界初公開された特別仕様車が、ここで紹介するグレカーレ「ミッション from マース」だ。

その名のとおり、火星からのオーダーを実現するという常識にとらわれないコンセプトのもと、火星をモチーフにカスタマイズされた。火星の赤い砂と酸化した岩の組み合わせが特徴で、鉱物性の砂を思わせる特殊な質感のメタリックカラーで塗装され、腐食された金属をイメージしたデザインを車内や車外の構成部品に使用している。

ボディカラーは、フォーリセリエ特有の多層式カラーであるギャラクティックオレンジ。未来感の強いマットカラーに近いオレンジレッドの樹脂に、溶けた金属を思わせる輝きを重ねて、滑らかなベースカラーを実現している。墨色の透明なトップコートで保護された渦巻き型ホイールと灰色のタイヤは、諸般の事情で今回は装着されていなかったが、リアピラーにはハイスピードな動きをした際の感覚を彷彿とさせる専用デザインのトライデントがボディと一体化されている。

インテリアには、マセラティ史上最大の12.3インチスクリーンが備わり、タップするだけで他の惑星へ航行できることになっている。天井には主要な星座が投影され、シートは火星で発生する電気の流れのイメージと宇宙服、そして最新のファッショントレンドをバランスよく組み合わせたものだ。

エンジンやラゲッジスペースは公開されなかったが、この車両はモックアップではなく、実際に走行が可能だという。ボディカラーや内装などの一部を採用した特別限定車でも登場すると面白いのだが、期待したいものだ。

■マセラティ グレカーレ トロフェオ(ベース車の欧州仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4859×1979×1659mm
●ホイールベース:2901mm
●車両重量:2027kg
●エンジン:90度V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3000cc
●最高出力:390kW(530ps)/6500rpm
●最大トルク:620Nm(63.2kgm)/3000−5000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・64L
●0→100km/h加速:3.8秒
●最高速度:280km/h
●EU複合モード燃費:8.9km/L
●タイヤサイズ:前255/40R21、後295/35R21
●車両価格(税込):1395万円

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