2022年9月22日、F1スクーデリア・アルファタウリから、角田裕毅が2023年シーズンもチームに残留することが発表された。角田は今季第4戦エミリア・ロマーニャGPで7位に入賞しているものの、ポイント獲得は3戦のみと苦しんでおり、来季のシート争いに注目が集まっていた。ただ来季のシートが確定したとはいっても厳しい状況には変わりはなく、来週のシンガポールGP、10月7日〜9日に行われる日本GPでどんな走りを見せるのか期待したい。

チームも「非常に才能豊かなドライバー」と高評価

角田裕毅(つのだ ゆうき)は幼少期からカートを始め、ホンダのドライバー育成プログラムの下で2018年に日本でFIA-F4のタイトルを獲得。そこでの走りがレッドブルに認められてレッドブル・ジュニアチームに加入、2020年からF1の下位カテゴリーであるFIA F2 選手権にカーリンから参戦し、ルーキーイヤーで3勝、ポールポジション4回、ランキング3位という成績を残して、2021年にアルファタウリからF1デビューを果たした。

画像: 角田裕毅は今季ここまで入賞3回、ドライバーズランキング11位。スクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表が「彼は非常に才能豊かなドライバーで、2022シーズンも成長を遂げている」とコメントするなど、評価は上がっている。

角田裕毅は今季ここまで入賞3回、ドライバーズランキング11位。スクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表が「彼は非常に才能豊かなドライバーで、2022シーズンも成長を遂げている」とコメントするなど、評価は上がっている。

日本ではあまり知られていなかったが、欧州のレース関係者の間では早くから「将来のF1ドライバー候補」と高く評価されるなど、それまでの日本人ドライバーにはないものを感じさせた。

F1デビューイヤーの2021年は、開幕戦でいきなり入賞、最終戦アブダビGPでは4位に入るなど、シーズン7回の入賞を記録する活躍を見せた。しかし2年目となる今シーズンは、F1のレギュレーションが大きく変わり、昨年のような活躍を見せられずにいる。それでもここまで入賞3回、ドライバーズランキング11位と、チームメイトのピエール・ガスリーと互角の走りを見せるなど、チームからの評価は成績とは逆に高まっているようだ。

今回の正式発表で、2023年、F1で3年目のシーズンを迎えることになったが、その前に今シーズンまだ6戦を残しており、とくに10月8日〜10日に行われる日本GPで目の覚めるような走りを期待したい。今シーズンの成績不振は角田のせいばかりではないが、若手ドライバーが台頭する中、そろそろ結果が欲しいところでもある。

角田は今回の正式発表にあたり「F1でドライブを続けるチャンスを与えてくれたレッドブル、ホンダ、スクーデリア・アルファタウリに深く感謝します。ファクトリーの近くで暮らすために昨年イタリアへ移住したあとはチームの一員になれた実感が得られているので、2023シーズンも彼らと一緒にレースできることを嬉しく思います。もちろん、2022シーズンはまだ終わっていませんし、中団争いで努力を重ねているところですので、今は上位でシーズンを終えることに集中しています。その次に来シーズンへ目を向けていきます」とコメントしている。

もう1シーズン、F1を走るチャンスが得られた角田裕毅。今シーズン残り6戦、来シーズン24戦(予定)、その走りをじっくりと応援しよう。

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