限定車のベースはジープのガチSUV「ラングラー」
ジープは第二次世界大戦中の1941年に、ドイツ軍用車両の機動力を目の当たりにしたアメリカ陸軍がこれに対抗して国産小型軍用車両を作らせたのが起源。開発したウィリス社が戦後に民間向けに市販すると、戦場での華々しい活躍ぶりを知っていたアメリカ国民の間で大ヒットし、今日まで至っている。その中でも、ラングラーは初代軍用車両からの歴史を受け継ぐジープブランドの象徴となるモデル。
今回の限定車のベースとなったのは「ラングラー アンリミテッド ルビコン」。アンリミテッドとは、3ドアのラングラーをロングホイールベース化して後席ドアをつけた5ドアボディであることを意味している。
もうひとつのルビコンは2003年に誕生したグレードで、名前の由来は米カリフォルニア州に存在する世界で最も過酷なオフロードコースといわれる「ルビコントレイル」から来ている。その名が示すとおり、強い駆動力を必要とする場面で有効な「ロックトラックフルタイム 4×4 システム」や、荒れ地での脱出性能を高める前後輪ディファレンシャルロック、悪路における路面追従性を高める「電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステム」といった本格オフロード装備によって高い走破性を持つグレードである。
限定車「ラングラー アンリミテッド ルビコン パワートップ」の特徴
ラングラーは手動で開閉できるソフトトップまたはハードトップが装備されているモデルだが、今回の限定車では約20秒で開閉する電動式ソフトトップを備えており、気軽にオープンエアドライブを楽しめる。
また、荷室側面の窓は脱着式リアクォーターウインドウにされており、ルーフと側面窓両方を開放することで、より自然と一体になる体験をすることができる。取り外したウインドウは専用バックに収納してリアシート背面に取り付けられるため、置き場に困るということもない。
ボディカラーは、鮮やかなイエローの専用色「ハイベロシティ」を設定。
ベースとなった、ルビコングレードの高い走破性にプラスして、気軽にオープンエアドライブを楽しめる限定車「ラングラー アンリミテッド ルビコン パワートップ」は2022年10月8日から820万円で販売される。
■ジープ ラングラー アンリミテッド ルビコン パワートップ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4870×1895×1870mm
●ホイールベース:3010mm
●車両重量:2020kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1995cc
●最高出力:200kW(272ps)/5250rpm
●最大トルク:400Nm/3000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・81L
●WLTCモード燃費:9.2km/L
●タイヤサイズ:255/75R17
●車両価格(税込):820万円