0.054秒にトップ3台がひしめく大混戦
直前のフリー走行3回目が激しい雨に見舞われ、その後、天候は回復したものの、予選は路面が乾き切らない難しい状況で始まった。
Q1、Q2はインターミディエイトタイヤで争われたが、Q3はいよいよソフトタイヤでの戦いとなる。ただQ3開始直前はまだ路面がところどころ濡れており、いつものQ3とは異なり、各車、周回を重ねながらタイムアタックのタイミングを探る展開となっていく。
Q3終盤、トラックがどんどん改善され、目まぐるしくトップが入れ替わる中、フェルスタッペンがポールをうかがうアタックを見せるものの途中で中止。フェルスタッペンは結局8番手にとどまり、ポールポジションはルクレールが獲得することになった。
ルクレールの後ろにペレス、ハミルトンと続いたが、ルクレールと3番手ハミルトンの差はわずか0.054秒。さらにフェルスタッペンが8番手にとどまったことで、さらに決勝は予断が許されない状況となった。
フェルスタッペンの予選8番手はマシントラブルではなく、どうやら想定外の予選の展開で燃料が足りなくなるというチームのミスだったようだ。
アルファタウリの角田裕毅は第15戦オランダGPに続く今季5度目のQ3進出を果たしたが、Q3ではインターミディエイトタイヤでのチャレンジが失敗に終わり、10番手となった。
タイヤを供給するピレリは「路面がドライであれば決勝の最善の戦略は1ストップでしょう。ミディアムタイヤでスタートし、22周目から28周目でハードタイヤに交換する戦略と、ソフトタイヤで18〜24周を走り、ハードタイヤにスイッチする戦略が考えられます。ただし、シンガポールGPではセーフティカーの可能性が高く、また激しい雨が降る可能性がまだあるので、予測は困難です」とコメントしている。
決勝(61周)は日本時間10月2日21時(現地時間20時)に開始される。
2022年F1第17戦シンガポールGP予選 結果
1位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:49.412
2位 11 S.ペレス(レッドブル) 1:49.434
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:49.466
4位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:49.583
5位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー) 1:49.966
6位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) 1:50.584
7位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)1:51.211
8位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 1:51.395
9位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:51.573
10位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル) 1:51.983