V8スーパーチャージャーモデルに設定
ジャガーがスポーツカーの製作をはじめてから2023年で75周年を迎える。そして、時をほぼ同じくして、ジャガーのスポーツカー作りの血脈を継承してきた内燃機関エンジン搭載の「Fタイプ」がその姿を消すことになった。
2021年5月に発表された、経営戦略「2025年にジャガーブランドはすべてBEV(電気自動車)となる」の歩みは、着実に進められている。
時代の変化に郷愁を覚える人も多いと思うが、今回発表が行われた特別仕様車「Fタイプ75」と「Fタイプ75スペシャルエディション」は、ジャガーの長年に渡るスポーツカーへの情熱とそれを現代に具現化した「Fタイプ」への敬意から生まれたものだ。
搭載されるパワーソースは5L V8スーパーチャージャーで、最高出力が450psのものと575psのものとを選択できる。ボディも2タイプで、クーペとコンパーチブルが用意される。駆動は、450psタイプがFRと4WDで575psタイプが4WDのみとなる。トランスミッションはいずれも8速ATだ。
向上したパフォーマンスにあわせて、カーボンセラミックのブレーキシステムが採用されているのもポイントだ。フロント398mm×6ピストンとリア380mm×4ピストンのブレーキキャリパーは心強い。
エクステリアは、フロントフェンダーにバッジを配し、グロスブラック仕上げの20インチホイールが足元を引き締める。履かされるタイヤはピレリPゼロで、フロントが265/35ZR20、リアが 305/30ZR20。また、ユニークなボディカラーのジオラ グリーンメタリックがオプションで設定される。
インテリアは、エンボス加工されたスエード生地の天井や、ウインザーレザー(「Fタイプ75エディション」)、モノグラム柄のスイッチ類などの採用で、高級感あふれるものとなっている。
なお、「Fタイプ75」と「Fタイプ75スペシャルエディション」のデリバリーは2023年1月より開始される予定だ。