「カレラ」の名を冠した最初のポルシェ911をオマージュ
2モデルのウオッチは、ポルシェの最もアイコニックなモデルのひとつであり、「カレラ(Carrera)」の名を冠した最初のポルシェ911、「911カレラRS2.7」へのオマージュだ。このモデルは1972年10月5日に発表され、2022年で登場から50周年を迎えた。
第1世代911のモデル末期に登場した911カレラRS2.7は、当時のドイツ生産車の中では最速で、公道を走行できる最もパワフルな911だった。軽量で空力性能に優れ、前後にスポイラー(のちに「ダックテール」と呼ばれた)を備えた世界初のロードスポーツカーで、走行安定性と最高速度の向上を実現した。
一方、1963年にホイヤー(当時の社名)はクロノグラフ「カレラ」を発表した。高速レースでも最適な計時と視認性のために設計されたクロノグラフのカレラは、日常生活でも洗練されたデザインを重視する人々に好まれたという。
「カレラ」という名前と精神は、ポルシェにもタグ・ホイヤーにも象徴的なものだ。そこで、911カレラRS2.7の50周年を記念して、そのキャラクターとパワーをタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフで表現するトリビュート ウオッチが誕生したというわけだ。
スポーティブルーとスポーティレッド、2つのエディション
限定版のウオッチは、42mmのタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフをベースに、トリコンパックスレイアウト、3時と9時の位置にクロノグラフカウンター、6時の位置に永久秒表示と日付窓を備えている。自社製キャリバーのホイヤー02という最先端のムーブメントを搭載し、パワーリザーブは80時間だ。サファイア クリスタルのケースバックから見えるムーブメントの回転体は、ポルシェの3本スポーク ステアリングホイールを表すようにカスタマイズされ、両社のロゴが並んでいる。
ラインナップはふたつあり、「スポーティブルー エディション」は500本限定で、シリアルナンバーが付けられている。精巧に磨かれたスチールケース、ロジウムメッキのインデックス、時針と分針は、911カレラRS2.7のクローム ドアハンドルやミラー、窓枠を想起させる。文字盤は滑らかなホワイト オパリンで、2つのサブカウンターは目を引くスネイル仕上げになっている。
もうひとつの「スポーティレッド エディション」はさらに限定され、XXX/250と記された250本のみ。洗練されたケースは18K 5N ローズゴールドで、リューズ、プッシャー、ねじ込み式のサファイア ケースバックも同様だ。きらめくホワイトの文字盤はガーズレッドの円形ラインで囲まれ、ローズゴールド色のアプライド インデックス、パーマネント秒インジケーター、時針と分針が特徴だ。
この限定ウオッチは、いずれもタグ・ホイヤーとポルシェに特別にデザインされた共同ブランドのパッケージに収められ、鮮やかな色のインサートが施されている。日本でもタグ・ホイヤーのWebサイトから購入することは可能で、価格はスポーティブルー エディションが93万5000円、スポーティレッド エディションが278万8500円となっている。