2022年10月16日、ルノー・ジャポンは新型カングーをオーナーイベント「カングージャンボリー2022」で日本初公開した。

イエローとブラックバンパーの組み合わせは日本市場専用

山梨県にある山中湖交流プラザきららで、3年ぶりのリアル開催となる「カングージャンボリー2022」が2022年10月16日に行われ、1800台近くのカングーとそのオーナーたちが集まったという。

このイベントの開幕式でサプライズ登場したのが、日本未発表の新型カングーだ。欧州仕様のイエローとブラックのボディカラーをまとった2台がアンベールされた直後、先の2台とは少し雰囲気の違うモデルが、自身もカングーオーナーだという安田大サーカスの団長安田氏による運転で登場した。

画像: 新型コロナウイルスの影響により、3年ぶりにリアル開催となったカングージャンボリー。

新型コロナウイルスの影響により、3年ぶりにリアル開催となったカングージャンボリー。

ステージ上に現れたモデルが、乗用タイプの日本仕様だという。

欧州で新型が発表された直後、そのデザインや1919mmの全幅、跳ね上げ式のバックドアなどの写真を見たオーナーから「カングーではなくなってしまった」と、その変貌ぶりに落胆する声も相次いだ。

ところが、今回このイベントステージに登場した新型カングーは従来モデルの要素を盛り込んだもので、「ボクたちが知ってるカングーらしいカングーだった」と団長安田氏は感激の声をあげていた。

ルノージャポンの小川隼平代表取締役社長は「フランス本国のルノー本社にも日本ユーザーによるカングー愛は伝わっています。だからこそ日本専用モデルを作ることができました」と語った。

画像: オープニングステージで共演したルノー・ジャポンの小川社長(右)と安田大サーカスの団長安田氏(左)。

オープニングステージで共演したルノー・ジャポンの小川社長(右)と安田大サーカスの団長安田氏(左)。

では日本仕様とはどのようなモデルなのか。詳細はまだ発表されていないが、ステージで語られた部分をいくつか紹介しよう。

まず、欧州での発表当初話題となった全幅。これは欧州基準のドアミラー(折りたたんだ状態)を含んだ数値で、日本仕様値に換算すると1860mmになるという。この数値は従来型と比べて30mmの拡大であり、大きな変更だとは感じられないだろう。少し運転した団長安田氏によると「三角窓のおかげで視界がすごく広く感じられて運転しやすい」という。

そしてバックドア、従来モデルの日本仕様は左右非対称の観音開きとなっていて、この使いやすさを高評価する声はかなり多い。これも日本仕様には継承されることになる。この観音開き、欧州では商用車にしか設定されていないが、日本専用にセンターピラーを有した乗用車と観音開きを組み合わせたモデルを導入されることになるという。

画像: イエローのボディカラーとブラックバンパーの組み合わせは日本仕様専用となる。

イエローのボディカラーとブラックバンパーの組み合わせは日本仕様専用となる。

そしてボディカラーだ。新型でも多くの色を設定され、いずれもがブラックバンパーを選べるラインナップになるという。ところが、ステージに登場したイエロー(ジョンアグリュム)のボディカラーは、ブラックバンパーとのセットで、日本専用の組み合わせのようだ。

最後に、ステージ上に登場したモデルだが、実はディーゼルエンジンを搭載していることがわかった。116ps/270Nmを発生する1.5L直4 SOHCディーゼルターボと7速DCTを組み合わせたパワートレーンだ。従来モデルにもディーゼル車は存在したが、新型導入初期からラインナップされるのだろうか。

このほかにも日本専用仕様はありそうだ。詳しくは正式発表されるのを待とう。

新型ルノー カングー 主要諸元

●全長×全幅×全高:4490×1860×1810mm
●ホイールベース:2715mm
●車両重量:−kg
●エンジン:直4 SOHCディーゼルターボ
●総排気量:1460cc
●最高出力:85kW(116ps)/3750rpm
●最大トルク:270Nm/1750rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:軽油・−L
●タイヤサイズ:205/60R16
●車両価格(税込):−万円

※2022年10月18日、イベント参加台数や新型カングーの主要諸元などを加筆修正しました。

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