カーリースやレンタカーなどクルマを所有せずに利用する方法は過去からあったが、ここ最近ではカーシェアやサブスクなどの新たな利用形態も増えてより身近になった。そんな、運転免許さえ持っていれば誰でもドライブに行ける今だからこそ、あえてクルマで行きたい場所がある。今回は長野県軽井沢町にある「ルグラン軽井沢ホテル&リゾート」に行ってみた。(Motor Magazine 2021年12月号より)

軽井沢で過ごす、もうひとつの優雅な時間

画像: 軽井沢の南東部・発地(ほっち)の里山と浅間山の見事な姿を正面に望む展望テラス。

軽井沢の南東部・発地(ほっち)の里山と浅間山の見事な姿を正面に望む展望テラス。

軽井沢にこんなところがあったのか!と思わせるリゾートがある。「ルグラン軽井沢ホテル&リゾート」だ。なにしろ雄大な浅間山の姿が望め、天然温泉も楽しめる。そうした施設は軽井沢になくもないが、ここは格別の感がある。

優れているのはロケーション。リゾートは八風山に連なる山々のなだらかな山腹に位置し、三方を森が囲み、施設の麓には水を湛えた小さな八風湖、その開けた先には田畑そして正面に浅間山が聳え立つ、という具合なのだ。軽井沢広し、といえども、これだけ風光明媚な世界が広がっている場所は他にはないだろう。

施設も素敵だ。湖畔を含め約7万坪という敷地に、「ホテル本棟」や教会、バンケット、その上の標高約1000mの高台には「ヴィラスイート」「山の上スイート」が建っているのだが、ここはフランスやドイツの田舎町か?といった趣がある。

海外風リゾートというと、ハリボテのようでガッカリすることがあるけれど、ここはそうは感じない。それは、建材から調度品、植栽に至るまで、こだわりぬいているからだろう。植栽は実に見事で、玄関まわりや中庭はもちろん、各施設を結ぶ道路脇に至るまで、周囲の自然を活かしながら、四季折々の豊かな緑と花々で彩られているのだ。

施設内部も目を見張るものがあり、そのクラシカルな雰囲気に圧倒される。要所に使われる扉にはヨーロッパのアンティークものを使っているそうだが、聞けば、こうした建具がまずありきで設計されたというのだから驚いた。

調度品も多くがアンティークだったり、床材ひとつとっても多彩で美しい。それは、海外のスタイルを丸々模倣しているというより、外国人宣教師たちや各界の著名人たちの文化に彩られた、軽井沢らしい上質さを伴ったクラシックな世界観を表現しているようにも感じる。

展望テラスや教会、佇むだけでも清々しい気持ちに

画像: 客室は小さくても48.2㎡という広さを誇る。ちなみにバスルームは大理石貼りと豪華。

客室は小さくても48.2㎡という広さを誇る。ちなみにバスルームは大理石貼りと豪華。

客室は多彩で、ダブルやツイン、家族で楽しめる和洋室タイプまで数多く揃う。いずれも広々としていて、暖炉(電気式)も備わる寛ぎの空間だ。

ステイでの魅力は食事そして温泉だろう。ダイニングは屋外での食事も楽しめるフレンチの「Vaas」、グリル料理の「Grill Mille」、ほかに蕎麦などが楽しめる「実乃里」があり、落ち着きあるバー「Rouge」もある。

フレンチは、ミシュラン一つ星を獲得してきた櫻井グランシェフが腕を振るっている。信州の野菜をはじめ厳選した食材を使ったコース料理はぜひ味わいたい。

一方、天然温泉は「三大美人泉質」の炭酸水素塩泉だ。本棟にはゲスト専用の大浴場が備わり、大きく開放的な露天風呂も。軽井沢で心ゆくまで温泉に入れる場所はそもそも限られるので、この自然の中で楽しめるのは、本当に贅沢な体験と言える。

ところで、広大な施設の中でもとくにおすすめの場所がある。ひとつは絶景が広がる展望テラスだ。天気が良ければのんびり過ごすこともできる実に優雅な空間だ。もうひとつが挙式がない時であれば入れる教会である。少しの時間佇むだけでも清々しい気持ちになれる。いずれも、普段では得られない心地良さに溢れている。ぜひ、足を運んでみてほしい。(文:小倉 修)

ルグラン軽井沢ホテル&リゾート

画像: ルグラン軽井沢ホテル&リゾート 長野県北佐久郡軽井沢町発地864-4 上信越道 碓氷軽井沢ICから約15分 www.legrand-karuizawaresort.jp

ルグラン軽井沢ホテル&リゾート
長野県北佐久郡軽井沢町発地864-4
上信越道 碓氷軽井沢ICから約15分

www.legrand-karuizawaresort.jp

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