BMWはアメリカのラスベガスで開催されているCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で、近未来型ミドルセダンコンセプト「 BMW i Vision Dee」を公開した。このコンセプトは「2020年代のノイエクラッセ」として2025年に現実のものになる予定だという。

次世代の「ノイエクラッセ」への新たなマイルストーン

「BMW i Vision Dee」は無駄を省いた新しいデザイン言語を備えた近未来型EVミドルセダンのコンセプトモデル。特徴的なヘッドライトやキドニー グリルはボディに埋め込まれていて、デジタル技術との融合により、喜びや驚きなど車両が異なる表情を生み出すことを可能にするという。

またボディカラーを最大32色まで瞬時に変更できる画期的な技術も搭載。これはCES 2022 で発表された「iX Flow 」の技術を進化させたもので、単純に黒と白に変更するだけではなく、マルチカラーで完全に変化する。これは協力パートナーである E Ink 社が開発した技術で、ボディ表面に電子ペーパーフィルムを240枚貼り付けて、全体を1色にすることも個別に設定可能で、色の切り替えには数秒もかからない。

画像: ボディ表面に電子ペーパーフィルムを240枚貼り付けて、全体を1色にすることも、個別に設定こともできる。

ボディ表面に電子ペーパーフィルムを240枚貼り付けて、全体を1色にすることも、個別に設定こともできる。

画像: フルカラー E Ink テクノロジーはボディカラーを最大32色まで瞬時に変更する画期的な技術。

フルカラー E Ink テクノロジーはボディカラーを最大32色まで瞬時に変更する画期的な技術。

車名の「Dee」は「Digital Emotional Experience」 の略で、人と車の間にさらに「強い絆を生み出す」という意味が込められている。

それをアピールするように、i Vision Dee はフロントガラス全体に情報を投影する斬新なヘッドアップ ディスプレイを採用、ここにタッチ操作対応の「BMW Mixed Reality Slider」による情報を表示する。そのコンテンツは運転に必要なデータからARコンテンツ、拡張現実投影、仮想世界仮想世界の情報まで5段階の切り替えが可能となっている。

BMWはクルマの将来のキーは、「電気」、「循環」、「デジタル」としているが、「i Vision Dee」は次世代の車両である「ノイエクラッセ=NEUE KLASSE」への道のりにおける新たなマイルストーンとなると注目される。実際、i Vision Deeで示された技術やアイデアの多くが、2025年に登場する「ノイエクラッセ」に採用されるという。

画像: フロントウィンドウ幅一杯に広がるBMWヘッドアップ ディスプレイを採用。5つのステップで仮想世界を作り上げるBMW Mixed Reality Sliderによりインパネはすっきり。メーターパネルもモニターもない。

フロントウィンドウ幅一杯に広がるBMWヘッドアップ ディスプレイを採用。5つのステップで仮想世界を作り上げるBMW Mixed Reality Sliderによりインパネはすっきり。メーターパネルもモニターもない。

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