モデルS対応のオーゼット レッジェーラHLTが登場
数あるBEVの中でもテスラはその高性能ぶりをアピールする。たとえばモデルS。トップグレードは最高出力1020psで最高速322km/h、0→100km/h加速2.1秒とスーパーカーをゆうに凌駕する。これだけの高性能なマシンの足元を支えるのは容易ではない。大径タイヤを履くためホイールへの入力は相当なものだ。
それだけにハブボルトは太目でナットの締め付けトルクも強めだという。PCDもモデル3とモデルYは一般的な114.3だがモデルSとモデルXは大きめの120としている。120は今やマイナーな存在だけにホイール選びは難しい。こうしたテスラにしっかり対応しているのが世界のモータースポーツでウイニングホイールとしておなじみのオーゼットだ。
その好例が今回のモデルS+オーゼット レッジェーラHLTだ。レッジェーラはオーゼットを象徴する細身のスポークをリムエンドまで伸ばした5本ダブルのデザインで、止まっていても躍動感を演出してくれる点が特徴だ。HLTとは鋳造ながら鍛造並みの強度を手にするオーゼット独自のフローフォーミングテクノロジーで作られた高品質である証だ。
今回の撮影でチョイスしたカラーはグロスブラック。これがほど良く光を反射することで足元を上品に見せてくれている。加えてフィット感を高めているのが21インチの純正オプションと同スペックとしていること。
フロントは8.5J、リアは9Jでともにインセットは+40。こうすることでいたずらに張り出すこともなく自然な印象に仕立てている。さり気ないオシャレがここにある。車高はめいっぱい下げていることは言うまでもなし。ちなみにナットは純正品を用いている。
テスラ車に対応したホイールはほかにもある。オーゼットクオリティはそのままにリーズナブルな価格が売りのセカンドブランド、MSWは専用タイプも含めて展開。「27T」は弧を描く5本ダブルスポークデザインでリムエンドにカットを入れることでワンサイズアップ感を演出。モデル3用の18、19インチ、モデルY用の19、20インチを揃える。記号のTはテスラ用を示す。
「41」は幾何学的に直線を用いて立体的に仕立てた5本ダブルスポークでこちらもリムエンドのカットを有効的に配する。モデルX用フロントとリア、そしてモデルS用の20インチを用意。
27T、41共にカラーはボディカラーに合わせやすいグロスブラックフルポリッシュとする。ホイールでテスラとのコネクションを密にしつつあるオーゼット。今後の展開に大いに注目したい。(文:河原良雄/写真:永元秀和)