最大ラゲッジスペースはショートボディ比約27%増の2963L
2020年10月の日本導入以来、シトロエンの国内販売台数の約半数を占めるベストセラーモデルが「ベルランゴ」だ。ユニークなスタイルや優れたユーティリティー、ドライバビリティ、そして快適性などがうけ、ファミリーユースをはじめ、趣味や仕事のパートナーとして幅広い層に支持されている。
その「ベルランゴ」に、3列シート7人乗りの「ベルランゴロング」が新たな仲間として加わった。全長4.7m超の「ベルランゴロング」は、3列目シートが前後にスライドできることや、ゆとりのあるヘッドクリアランスにより、大人も寛げる十分なスペースを確保している。これまでのショートボディ(2列シート)とはまた違った、優れた利便性を提供してくれそうだ。
当然、ラゲッジスペースも拡大している。3列目シートを取り外し2列目シートを折りたためば、最大2693Lの大容量ラゲッジスペースが出現する。これはショートボディ比で約27%増となる。
ボディサイズは全長4770mm(ショートボディ比+365mm)、全幅1850mm(同±0)、全高1870mm(同+20mm)、ホイールベース2975mm(同+190mm)と堂々たるものだ。また、ロングホイールベースと乗り心地にこだわった足回り設計も行われており、シトロエンらしい走行安定性を味わうことができるという。
パワートレーンは1.5Lディーゼルターボ+8速AT
落ち着きのあるヨーロピアンテイストのエクステリアは、ショートボディを踏襲しつつ、リアゲート上部にブラックのスポイラーが装着される。使い勝手のよさもショートボディと同様だ。上方に開口するリアゲートは、雨天時に荷物が濡れたり風に煽られる心配がなく、車両の後ろにスペースの制限がある場合でも、ガラスだけをコンパクトに開けてラゲッジにアクセスすることができる。
パワートレーンは現行のショートボディと同様、操りやすさで定評のある1.5Lディーゼルターボに、電子制御8速オートマチックトランスミッション(EAT8)が組み合わされる。ディーゼルとは思えない軽快な吹け上がりとドライバビリティ、そして低回転からの高トルク、そし最新の排気浄化システムによる極めて高い環境性能が持ち味だ。駆動はFF。
グレード構成は、「シャイン」および「シャインXTR パック」の2種類。基本装備はショートボディに準じたもので、上級グレードである「シャインXTR パック」には、17インチホイール & タイヤをはじめ前後バンパーのアンダーガード風デコレーション、オレンジマットのカラーパック、フロントドアバッジ、専用のシート柄、専用ダッシュボードおよびドアトリムが配される。
なお、両グレードには、縦列および並列駐車の出入りの際、ステアリング操作を自動で行うパークアシストが追加装備されている。
ボディカラーは、「シャインXTR パック」がブランイシ、グリアルタンス、グリプラチナムの3色、「シャイン」はこれにディープブルーを加えた4色の設定となる。
■シトロエン ベルランゴ ロング ラインナップ&プライス
ベルランド ロング シャイン ブルーHDi:443万3000円
ベルランド ロング シャイン ブルーHDi XTRパック:455万4500円
■シトロエン ベルランゴ ロング シャイン ブルーHDi XTRパック主要諸元
●全長×全幅×全高:4770×1850×1870mm
●ホイールベース:2975mm
●車両重量:1680kg
●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1498cc
●最高出力:96kW(130ps)/3750rpm
●最大トルク:300Nm/1750rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量: 軽油・50L
●WLTCモード燃費:18.1km/L
●タイヤサイズ:205/55R17
●車両価格(税込):455万4500円