2023年2月7日、アルファロメオF1チームは2023年型ニューマシン「C43」を発表した。そのローンチイベントはスイス・チューリッヒで行われ、新チーム代表アレッサンドロ・アルンニ・ブラービ、テクニカルディレクターのヤン・モンショー、ドライバーのバルテリ・ボッタスと周冠宇(チョウ・ガンユ)、リザーブドライバーのテオ・プルシェールも姿を見せた。

カラーリングはレッド&ブラックのアグレッシブなものに変更

アルファロメオF1チームは、アルファロメオとザウバー・モータースポーツがタッグを組むレーシングチーム。その2023年型ニューマシン「アルファロメオC43」は、ヤン・モンショー率いるザウバーのテクニカルチームがシャシを設計、カラーリングはアルファロメオのデザインチームであるチェントロスティールによってデザインされた。

画像: フォーミュラでありながら、どこかゴージャスな雰囲気まで漂わせているあたりは、さすがアルファロメオ。

フォーミュラでありながら、どこかゴージャスな雰囲気まで漂わせているあたりは、さすがアルファロメオ。

フェラーリのパワーユニットを搭載した「C43」は、昨年型「C42」の進化版といえるもの。モンショー自身が「 昨年の成功したマシンよりも速くなることが最も重要なことであり、改善が必要であることがわかった部分に変更を加えています。それにより信頼性も向上しています」と語っているように、マシンに大幅な変更はないようだ。

その一方で、マシンのカラーリングは一変。新たに「STAKE CASINO(ステークカジノ)」がタイトルスポンサーになったこともあり、昨年のレッド&ホワイトからレッド&ブラックへと変更、さらにアグレッシブなものになった。

3月末のプレシーズンテストで本格的に走り出す

画像: 信頼性も向上。新シーズンに向けて、熟成が進んでいく。

信頼性も向上。新シーズンに向けて、熟成が進んでいく。

ザウバー グループのマネージングディレクター兼チーム代表のアレッサンドロ・アルニ・ブラヴィはこの発表会と今シーズンについて「私たちはザウバー・モータースポーツのホームを発表会の場所に選びました。新車の発表は、シーズンの目標を表明する瞬間であるだけでなく、サポートしてくれた人々に恩返しをする時でもあるからです。私たちの新しい車は何ヶ月にもわたる作業の成果ですが、今日は旅の始まりに過ぎません。パフォーマンスを発揮するためには、謙虚さと献身をもって懸命に働き続ける必要があります」とコメントしている。

ドライバーは昨シーズンと同様、バルテリ・ボッタスと周冠宇のふたり。発表会場でボッタスは「チームとの最初のシーズンとなった昨年は興味深いものでした。私たちは一緒にかなり堅実な進歩を遂げました。今年のマシンは昨年のものからさらに素晴らしい進化を遂げています。 やるべきことや改善すべき点はまだありますが、今年はさらに高い結果を目指すことができると確信しています。 レースに戻るのが待ちきれません。完全に充電されており、新しいシーズンを始めたいと思っています」、周冠宇は「新しいカラーリングは本当に気に入っています。バルセロナでマシンをドライブすることを楽しみにしています。 今年への期待は大きく、ルーキーシーズンのすべての経験を活かして行きます」と意気込みを語った。

ニューマシン「C43」は、バルセロナで予定されているシェイクダウンの後、3月末にバーレーンで行われるプレシーズンテストで本格的に走り出す。

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