ポルシェはスポーツカー誕生75周年を記念して、モナコ公国にあるポートエルキュールの自動車博物館でスポーツカーのユニークな展示会を2023年2月20日から3月20日開催している。ポルシェはどんなスポーツカーを生み出してきたのか、見てみることにしよう。

ポルシェとモータースポーツの切っても切れない関係

今回のイベントでは、シュトゥットガルトのポルシェのコレクションから6台のレーシングカーを含む、12台のスポーツカーが展示されている。

画像: 写真左の35号車がポルシェ 962 ルマン GT 。写真右の44号車がポルシェ 356B 2000GS カレラGTL。 写真提供: Mika Alesi/Palais princier

写真左の35号車がポルシェ 962 ルマン GT 。写真右の44号車がポルシェ 356B 2000GS カレラGTL。

写真提供: Mika Alesi/Palais princier

元ポルシェのワークスドライバーであるティエリー・ブーツェンは1994年、ル・マン24時間レースで、チームの同僚であるハンス・ヨアヒム・シュトゥックとダニー・サリバンとともに3位入賞を果たしている。3Lのツインターボエンジンを搭載した「ポルシェ 962 ルマン GT 」は、停止状態から200km/hまでわずか7.3秒で加速した。このレーシングカーは、この展覧会で特に目を引いている。

ポルシェ356B 2000GS カレラGTLは356Bの軽量バージョンで、778kgの軽さ、機敏性、高トルクを実現。1960年代初頭、GTスポーツカーレースで活躍した。

画像: 右がポルシェ 911 SC サファリで、左がポルシェ 934。 写真提供: Mika Alesi/Palais princier

右がポルシェ 911 SC サファリで、左がポルシェ 934。

写真提供: Mika Alesi/Palais princier

ポルシェヘリテージアンドミュージアム部門から貸し出された「911 SC サファリ」も展示されている。このクルマは1978年、猛暑と集中豪雨の中、ワークスチームは2台の車でサファリラリーを完走を果たした。ロングストロークを実現するスプリングがセットされており、最低地上高は28cm。ビョルン・ワルデガルドとヴィック・プレストンは勝利を目指して東アフリカで5000kmをドライブした。

画像: ポルシェ 911GT1 Evoといっしょに写るのは、写真左からフェルディナンド・ポルシェ、ティエリー・ブーツェン、モナコのアルバート公、ステファン・オルテッリ 写真提供: Mika Alesi/Palais princier

ポルシェ 911GT1 Evoといっしょに写るのは、写真左からフェルディナンド・ポルシェ、ティエリー・ブーツェン、モナコのアルバート公、ステファン・オルテッリ

写真提供: Mika Alesi/Palais princier

1998年には、ポルシェ911 GT1 Evoがモータースポーツシーンで活躍する。このレーシングカーはカスタマーチームに提供され、セブリング12時間レースでは、軽量なプロトタイプカーに対抗して総合3位を獲得したほか、ル・マン24時間レースでもクラス2位を獲得している。

画像: ポルシェ 908 LH 写真提供: Mika Alesi/Palais princier

ポルシェ 908 LH

写真提供: Mika Alesi/Palais princier
画像: ポルシェ 908/03 スパイダーのコクピット 写真提供: Mika Alesi/Palais princier

ポルシェ 908/03 スパイダーのコクピット

写真提供: Mika Alesi/Palais princier

ポルシェ 908/03 スパイダーはタルガ・フローリオ(シチリア島で開催されたロードレース)とニュルブルクリンク ノルドシュライフェのために開発された軽量なオープンスポーツプロトタイプで、その重量はわずか545kg。合計で12台しか製造されなかった。

今回の展示車は1970年のタルガ・フローリオでレオ・キヌネンとペドロ・ロドリゲスが2位フィニッシュを果たしたモデル。ちなみに優勝したのは、ジョー・シフェールとブライアン・レッドマンがドライブしたポルシェ 908/03だった。

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