ランボルギーニの歴史保存部門「ポロ・ストリコ」が、ランボルギーニ60周年を記念した氷上イベント「アイス コンクール デレガンス」を開催。同社のヒストリック部門「ポロ・ストリコ」公認のワンオフ「ミウラ P400 ミッレキオディ」が観衆の注目を集めた。
ヒストリック ランボルギーニの中で特別な存在
スーパーカーの代表的ブランドのランボルギーニが生誕60周年を迎え、それを記念しての氷上イベント「アイス コンクール デレガンス」が、スイス・サンモリッツで開催された。
イベントを主催した「ポロ・ストリコ」は、ランボルギーニの遺産の保存に特化したセンターで2015年の春オープン。「アーカイブ」、「認定」、「復元」、「純正スペアパーツ」の4つが主要ミッションだ。
そんな中、集結した数々のヒストリック ランボルギーニを差し置いて注目を集めたのが、「ポロ・ストリコ」認定の世界に一台しかない「ミウラ P400 ミッレキオディ」だ。
なにが凄いのか・・・、その歴史を追ってみる。その発端は、シャシナンバー4302の「ミウラ 400S」のボディがダークブルーにペイントされたことからはじまる。1969年11月のことだ。
その後、何人かのイタリア人のオーナーを経る中で、「イオタ」をイメージしたレーシーなものへと手を加えられたが、ダメージを被ってしまった。もちろん修復が行われたが、その際にボディ強化のためたくさんのリベットがボディパネルに使われ、ボディカラーも現存のダークグリーンのへと塗り替えられ「ミウラ P400 ミッレキオディ」と呼ばれるようになった。
「ミッレキオディ」とはイタリア語で1000本の釘を意味するといえば、そのネーミングの由来は察しがつくと思う。そして、2018年に「ポロ・ストリコ」でレストアされ、2020年に認定されたのだ。
「ミウラ P400 ミッレキオディ」には、54年に及ぶ数々の物語が凝縮されているのだ。