レッドブルの2台が1分29秒台でフロントロウ独占
プレシーズンテストとフリー走行ではレッドブルとアストンマーティンの好調ぶりが伝えられていたが、開幕戦の予選の各ドライバーのタイムを非常に接近したものになった。
そんな中でもやはり速かったのが、レッドブル勢だった。ポールを決める予選Q3では、路面にラバーが乗ってタイムがどんどん更新される中、レッドブル2台の争いとなり、トップタイムをさらに更新したフェルスタッペンがポールポジションを獲得。ペレスが最後のアタックで2番手に入り、レッドブルの2台が1分29秒台でフロントロウを独占した。
フェルスタッペンのポールタイム1分29秒708は、ほぼ同じ条件だった昨年のルクレールのポールタイムよりもコンマ8秒も速かった。
フェルスタッペンは予選を振り返って「正しいバランスを見つけるのに苦労し、簡単な週末ではありませんでしたが、良い予選だったし、パフォーマンスをうまく回復できました。 レース中では多くのことが起こる可能性がありますが、チームとしてフロントロウからスタートを切るのは素晴らしいことです」とコメントしている。
レッドブルの2台はロングランのフリー走行で安定した速さを発揮しており、決勝でも優位が予想されている。
ニュータイヤを温存したフェラーリに注目
一方、ポールポジションを逃したフェラーリはすぐに作戦を変更、昨年までとは異なる動きを見せているのが興味深い。シャルル・ルクレールはQ3の1回目のアタックで2番手で終えると、ここでタイムアタックを終了。決勝レースにニュータイヤを温存して、結局予選3番手となった。チームメイトのカルロス・サインツは最後までアタックを行い4番手、フェラーリは2列目から決勝で逆転を狙う。
フリー走行で好調だったアストンマーティンは、フェルナンド・アロンソが5番手、ランス・ストロールが8番手。レッドブルとフェラーリの後ろとなったものの、メルセデスの2台と同等の速さを見せて、4強の一角に名乗りをあげる形となった。
アルファタウリの角田裕毅はQ1を突破して14番手。チームメイトのニック・デフリースを上回ってみせた。角田は過去2年バーレーンGPで入賞を果たしており、決勝でのジャンプアップに期待がかかる。
なお、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、デフリースのルーキー3名はいずれもQ1で姿を消す結果になった。
タイヤを供給するピレリは、決勝レースに向けて「最速の戦略はソフトタイヤでスタートしてハードタイヤに交換することです。2回目の交換は、レース展開に応じて、もう一度ハードを履くか、ソフトに替えるかということになると考えられます。新しいハードタイヤがレースの鍵となることは間違いないでしょう。それでももちろん、ソフト→ ミディアム →ソフトまたはソフト →ハード → ミディアムというプランでくるチームもあるでしょう」と分析している。
2023年バーレーンGP決勝(57周)は日本時間3月5日24時(現地18時)に開始される。
2023年F1第1戦バーレーンGP予選 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 1:29.708
2位 11 S.ペレス(レッドブル) 1:29.846
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:30.000
4位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:30.154
5位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)1:30.336
6位 63 G.ラッセル(メルセデス) 1:30.340
7位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:30.384
8位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス) 1:30.836
9位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)1:30.984
10位 27 N. ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ) ノータイム
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14位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)
16位 21 N.デフリース(アルファタウリ・レッドブル)