クルマ好きは得てしてオートバイにも興味津々。つまりは「カッコいい乗り物」には目がない。かくゆう私もちょっと贅沢な「2&4ライフ」に憧れている口だが、最近とくに「ネオクラシック」のレトロおしゃれでどこかのどかな、カッコよさに心惹かれている。リターンライダーの心をくすぐるその魅力はいったいどこにあるのか?国内有数のバイクの祭典で、実車を見聞してみた。

【国産ブランド編】復活のエリミネーター。カスタムベースとしても魅力的

画像: KIJIMAがリリースする「トランスコンチネンタルスタイル」をフルに装備したホンダ レブル250。フェアリングキットやLEDフォグランプキットなど、カッコよさとともに実用性を追求したパーツが揃っていた。これならロングツーリングでも、思い切り快適に過ごせそうだ。

KIJIMAがリリースする「トランスコンチネンタルスタイル」をフルに装備したホンダ レブル250。フェアリングキットやLEDフォグランプキットなど、カッコよさとともに実用性を追求したパーツが揃っていた。これならロングツーリングでも、思い切り快適に過ごせそうだ。

冒頭にご紹介したホンダのネオクラシック系ラインナップは、今回のショーでも大変な注目を集めていた。多彩なカスタマイズの魅力をアピールした展示も多く、お小遣いが限られているリターンライダーにとっては「目に毒注意」である。

今回はカワサキ、ヤマハからも、魅力的なニューモデルが登場し、このカテゴリーがますますにぎやかになっていくことが予感された。次回、2024年のモーターサイクルショーでは、さらに刺激的なネオクラシックワールドが、繰り広げられることになりそうだ。

カワサキ エリミネーター

画像: 搭載される398ccの並列2気筒DOHCユニットもまた、扱いやすさと力強さの最適なバランスを実現していることだろう。

搭載される398ccの並列2気筒DOHCユニットもまた、扱いやすさと力強さの最適なバランスを実現していることだろう。

最新モデルには今一つ疎いリターンドライバーだが、かつて熱狂した時代に脳裏に刻み込まれた名車たちの名前は、本人でも意外なほど覚えている。そんな懐かしネームで最近、とみに心躍らされたのが「カワサキ エリミネーター」だ。

単なるアメリカンではなく「ドラッガー」といういかにもとんがったカテゴリーに分類されるマシンは、たたずまいそのものからして只者ではなかった記憶がある。しかし戻ってきたエリミネーターは、初心者にも優しい「頼りになる兄貴」的キャラクターに変身していた。

とはいえ、ロー&ロングなシルエットは確かにエリミネーターらしさが感じられる。同時に、優れた足つき性や自然で快適なライディングポジションを取ることができるなど、「クルーザー」としての才能もしっかり磨かれているようだ。

●KAWASAKI ELIMINATOR主要諸元
全長×全幅×全高:2250×785×1100mm/車両重量:176kg/エンジン種類・排気量:空冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ・398cc/メーカー希望小売価格:75万9000円~

ヤマハXSR125

画像: 日本仕様の詳細なスペックは明らかにされていないが、欧州仕様では水冷4ストローク単気筒124ccを搭載。最高出力は欧州上限の15psに過ぎないものの、140kgという軽量ボディをキビキビ楽しく走らせることができそうだ。

日本仕様の詳細なスペックは明らかにされていないが、欧州仕様では水冷4ストローク単気筒124ccを搭載。最高出力は欧州上限の15psに過ぎないものの、140kgという軽量ボディをキビキビ楽しく走らせることができそうだ。

日本市場向けには900と700がラインナップされている「XSR」シリーズは、ヤマハ的なカテゴライズでは「スポーツヘリテージ」に分類されるモデルだ。ネオクラシック全般でとらえるならさしずめ「カフェレーサー」という位置づけになるだろう。

そのエントリーモデルとして登場したのが「XSR 125」。巷ではかねてから250とか350とかの出現が予想されていたようだけれど、まずは末弟がお先にデビューした形だ。カスタムベースとしての魅力もアピールするべく、アクセサリーパーツ装着車まで展示されていた。

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