発売から約2か月で48台を受注。手ごたえ、あり。
中国発のEVメーカーBYDが、日本市場参入の急先鋒として2023年1月31日から販売を開始したのが、ミドルサイズ電動SUV「ATTO3(アットスリー)」だ。
フロントに搭載、前輪を駆動する電気モーターは最高出力150kW、最大トルク310Nmを発生。実際に試乗すると、ほどよい力強さや自然な力強さなど、非常にスマートな仕上がりを実感できる。
独自開発の「ブレードバッテリー」は58.56kWhの容量を持ち、WLTC値での航続距離は485kmに達するなど実用性にも不満は出ないだろう。それで車両価格は税込み440万円と、フル電動モデルとしてはかなり身近な存在と言える。
販売ネットワークの整備も進む。日本全国20拠点で商談や試乗が可能な開発準備室が設置され、2025年末までには100を越える本格的店舗が展開される計画だ。
そんな中、国内で初めてショールームを備えた店舗として2月2日から営業を開始したのが今回の納車式が行われたBYD AUTO東名横浜(神奈川県横浜市緑区長津田町)である。ちなみに2号店としては、大阪にBYD AUTO 堺がオープンしている。
納車式に出席した、同店を運営する株式会社アクセル代表取締役社長 岡本二久氏によれば、営業開始からわずかな期間ですでにBYD ATTO3のポテンシャルを実感しているようだ。
わずか1車種のみの品ぞろえにも関わらずオープン以来の来店はおよそ200名、すでに48台の受注を受けている。そのうち2割が他のBEVからの乗り換えもしくは買い足し、初めてのEV購入は4割ほどだという。国産車、輸入車のオーナーが半々の割合で、年齢層的には20~40代がやはり全体の約半分ほどを占める。上は80代というオーナーもいるらしい。