ハイパーカークラスのエントリーはさらに増え合計13台に
WEC第3戦スパ・フランコルシャン6時間はル・マン24時間レースの前哨戦とも言えるレースで、ル・マンに向けた準備のためハイパーカークラスのエントリーはさらに増え合計13台がグリッドに並ぶ。
チップガナッシがもう1台のキャデラックVシリーズを投入して2台体制に、そして新たにハーツチームイオタがポルシェ963で参戦を開始する。ポルシェ963は2チームから3台がエントリーすることになる。
今シーズンはここまで2戦でトヨタが2連勝を飾っているが、今年デビューしたばかりのフェラーリ、ポルシェがいきなりトヨタに迫る速さを見せており、上位勢の争いはまだまだ予断を許さない状況だ。
とくに開幕戦でポールポジションを獲得し、第2戦でも一時優勝争いを演じたフェラーリの動きは不気味。ポルシェもこのレースから3台目のマシンが参戦開始、本番に向けてどうマシンをアップデートしてくるか注目したい。
ライバルを迎え撃つ立場となったトヨタは、ポルティマオでは不運なトラブルに見舞われたものの、いたって順調。チームとして開幕3連勝を狙う。
■2023年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第2戦終了時)
1位 ブエミ/ハートレー/平川亮(トヨタ) 53
2位 フォコ/モリーナ/ニールセン(フェラーリ) 42
3位 コンウェイ/小林可夢偉/ロペス(トヨタ)40
4位バンバー/リン/ウエストブルック(キャデラック)30
5位エストーレ/ロッテラー/ファントール(ポルシェ)27
■2023年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第2戦終了時)
1位 トヨタ 64
2位 フェラーリ 42
3位 ポルシェ 30
3位キャデラック 30
ドライバーとってもマシンにとってもタフなレース
スパ・フランコルシャンは、世界スポーツカー選手権が始まった1953年からカレンダーに加わっている伝統のあるサーキット。耐久レースの象徴的なサーキットでもある。
ベルギー・アルデンヌの森の中に位置するアップダウンが激しいレーシングコースで、魅力的な高速コーナーを組み合わせたレイアウトでファンからもドライバーからも人気が高い。また、1周7.004kmと長いコースは、「スパ・ウェザー」と称される予測不能な天候で知られており、しばしば波乱が起きる。マシンにとってもタフなコースと言える。
レースウィークは4月27日木曜日、2度にわたる90分間のフリー走行で開始され、28日金曜日午前中の最後のフリー走行で、午後の予選への最終準備を行う。6時間にわたる決勝レースは29日土曜日の現地時間12時45分(日本時間19時45分)にスタートが切られる。
2023年WEC第3戦スパ・フランコルシャン6時間 タイムスケジュール
フリー走行1回目:4月27日木曜日11時30分〜13時(日本時間18時30分〜)
フリー走行2回目:4月27日木曜日16時20分〜17時50分(日本時間23時20分〜)
フリー走行3回目:4月28日金曜日11時〜12時(日本時間18時〜)
予選:4月28日金曜日17時〜18時05分(日本時間24時〜)
決勝:4月29日土曜日12時45分〜18時45分(日本時間19時45分〜)
2023年WE第3戦スパ・フランコルシャン6時間 ハイパーカークラス主なエントリー
2 キャデラックVシリーズ・チップガナッシ
3 キャデラックVシリーズ・チップガナッシ
4 ヴァンウォール・バンダーベル680
5 ポルシェ963・ペンスキーモータースポーツ
6 ポルシェ963・ペンスキーモータースポーツ
7 トヨタGR010ハイブリッド
8 トヨタGR010ハイブリッド
38 ポルシェ963・ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P
51 フェラーリ499P
93 プジョー9X8
94 プジョー9X8
708 グリッケンハウス007
2023年FIA世界耐久選手権(WEC)カレンダー
第1戦:3月17日/セブリング1000マイル(USA)
第2戦:4月16日/ポルティマ6時間(ポルトガル)
第3戦:4月29日/スパフランコルシャン6時間(メルボルン)
第4戦:6月10-11日/ル・マン24時間(フランス)
第5戦:7月9日/モンツァ6時間(イタリア)
第6戦:9月10日/富士6時間(日本)
第7戦:11月4日/バーレーン8時間(バーレーン)