クルマの機能的価値だけでなく、情緒的価値を通して感動を伝えたい
このインスタレーション「Kehai(気配)の森」を手掛けたのは、レクサスの製品開発を担当する国際色あふれるデザイナー陣。いつもはクルマの中で過ごす時間の体験や感覚のデザインを担っている。
「私たちの役割は、エクステリアの硬質な金属の上に色彩でクルマに個性を与えることや、そのエクステリアと呼応するレクサスならではの室内での体験をデザインすることです。私たちはレクサスとお客様が接する時間をより豊かなものにしたいという想いを持ちデザインをしています」という。
視覚、触覚、嗅覚など五感に関するあらゆる側面から、レクサスならではの心を豊かにする移動体験を追求する同チームは、クルマの機能的価値だけでなく、情緒的価値を通して感動を伝えること、いわば「気配(けはい)」を仕立てることにチャレンジしている。
今回は、食やデザイン、アート、テクノロジーなどとの出会いを通じて五感を刺激し、豊かな時間を創造するINTERSECTにて、クルマという枠を超えたアートインスタレーション「Kehai(気配)の森」を創り上げた。
本展では複数のオブジェとそれらを取り巻く光や風、動きなどを通して生まれる、五感を刺激するKehai(気配)を、森の中を探求するように空間内を巡りながら体感することができる。
テキスタイルが描き出す軽快な揺らぎや、独特な表情をもつオブジェを光が通り抜けることで現れる陰影など、様々な素材が組み合わされ、光や風、訪れる人に出会うことで、その一瞬しか現れない表情を見せる。
クルマの中に留まらず、レクサスと関わるどのような時間をも、日々の複雑な思考から解放され、素に戻るような心豊かな時間にしたい……、というデザイナーの想いでデザインされたアートインスタレーションの中を思い思いに巡り、様々な気配を感じ取りながら、自身のパーソナルな感性に響き合う発見がある。