1970〜80年代にWRCで活躍した「131ラリー」をオマージュ
アバルト 695は、フィアット 500(先代)をベースにアバルトがチューンした高性能スポーツモデルだ。中でも695 コンペティツィオーネはもっともホットなグレードで、コンパクトなボディに180psと250Nm(SPORTスイッチ使用時)を発生する1.4Lのターボエンジンと5速MTを組み合わせる。
今回の限定車、「アバルト 695 トリビュート 131ラリー」は、1970〜80年代にかけて世界ラリー選手権(WRC)で活躍した「フィアット 131 アバルト ラリー(以下、131ラリー)」をオマージュしたモデルだ。
「131ラリー」は、フィアットのセダンである「131」をベースに、は、WRCでの活躍を使命に、当時フィアットのチューナー部門であったアバルトが開発を担当。1977年、1978年、1980年にマニュファクチャラー部門においてシリーズタイトルを獲得し、市販モデルの人気にも拍車をかけた。
この「アバルト 695 トリビュート 131ラリー」は、「131ラリー」の活躍から40周年を迎えたことを機に、当時のタイトル獲得に敬意を込めて企画された、世界695台限定の特別モデルだ。
131ラリーをオマージュして内外装をスペシャライズ
エクステリアには、往年の「131ラリー」のワイドフェンダーを彷彿とさせる、片側5mmずつ拡幅された専用のフェンダーアーチや、モータースポーツにインスピレーションを得たサイドスカートを採用。また、12段階に角度調整が可能なアジャスタブル リアスポイラーにより、「131ラリー」の世界観を表現している。
ボディカラーは、「131ラリー」をイメージしたブルーを基調に、ルーフやリップスポイラー、フェンダーアーチ、サイドスカートをブラック仕上げとしたビコローレ(2トーンカラー)を採用。さらに、ダイヤモンド仕上げの17インチ アルミホイールにブラック仕上げのブレンボ製4ポッド フロントブレーキキャリパーを組み合わせた足まわりが、精悍な印象を強めている。なお、高性能エキゾーストシステム「レコードモンツァ」は、片側2本ずつのエキゾーストパイプを上下に配置した特別なレイアウトとなっている。
インテリアは、ダッシュボードにアルカンターラをあしらい、スポーツマインドを刺激するコクピットを演出。さらにブルーのステッチ処理ならびにヘッドレスト部に「131 Rally」の車体をかたどったサベルト製ラリー専用スポーツシートが特別感を高めている。
日本仕様は、右/左ハンドル仕様それぞれ100台ずつの200台限定で、車両価格(税込)は517万円となっている。詳細に関しては、「アバルト 695 トリビュート 131ラリー」のスペシャルサイトを参照して欲しい。
アバルト 695 トリビュート 131ラリー 主要諸元
●全長×全幅×全高:3660×1635×1520mm
●ホイールベース:2300mm
●車両重量:1120kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1368cc
●最高出力:132kW(180ps)/5500rpm
●最大トルク:230Nm(23.5kgm)/2000rpm
<SPORTスイッチ使用時:250Nm(25.5kgm)/3000rpm>
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・35L
●WLTCモード燃費:14.2km/L
●タイヤサイズ:205/40R17
●車両価格(税込):517万円