2023年7月7日金曜日(現地時間)、WEC(FIA世界耐久選手権)第5戦「モンツァ6時間」がイタリアのモンツァ・サーキットで始まる。ル・マン24時間レースから4週間、2023年WECチャンピオンを賭けた戦いが後半戦に入る。フェラーリが伝統のル・マン24時間レースを制したことで、ハイパーカークラスの戦いは新しい時代に入ったとも言われ、今後に向けての重要なレースとしても注目される。決勝レースは7月9日日曜日12時30分(日本時間19時30分)にスタートする。

フェラーリの凱旋でモンツァかつてない雰囲気となる!?

4週間前、伝統のル・マン24時間100周年記念大会では、フェラーリとトヨタが最後までエキサイティングな優勝争いを繰り広げた末、50年ぶりにスポーツカーレースの最高峰に復帰したフェラーリが劇的な優勝を飾った。

画像: ル・マン24時間を制したフェラーリ499P。

ル・マン24時間を制したフェラーリ499P。

そして、迎えるモンツァ6時間は、ル・マンを制したフェラーリの本拠地。モンツァ6時間はかつてモンツァ1000kmとして行われていた伝統のあるイベントだが、フェラーリ凱旋となれば、今回ばかりはかつてない雰囲気となることは間違いない。

ル・マン24時間で最後の最後まで激しい首位争いを繰り広げ、惜しくも2位に敗れたトヨタにとっては、雪辱を晴らす絶好の機会となるだけに、まずはフェラーリとトヨタの戦いに注目が集まる。

とくにセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のトヨタ8号車はル・マンでは優勝は逃したものの、ドライバーズ選手権では3戦を残して25ポイントリードの首位に立っており、負けられないところ。トヨタはマニュファクチャラータイトル争いでもフェラーリに18ポイント差の首位につけており、リーダーとしてライバルの本拠地へと乗り込むことになる。

画像: 開幕から3連勝。ル・マンでは敗れたが、選手権をリードするトヨタGR010ハイブリッド。

開幕から3連勝。ル・マンでは敗れたが、選手権をリードするトヨタGR010ハイブリッド。

1周5.793kmのモンツァ・サーキットはハイパーカーでの1周平均速度が220km/hを越える超ハイスピードサーキットで、ル・マンに続き、シーズンで2番目に平均速度が高いコース。 レース序盤から激しいバトルが繰り広げられると予想される。

また、フェラーリが伝統のル・マン24時間レースを制したことで、これまでトヨタの独壇場となっていたハイパーカークラスの戦いは新しい時代に入ったとも言われ、ポルシェ、プジョー、キャデラックなどがどんな戦いをするのかも興味深い。

第5戦決勝は日本時間で7月9日(日)19時30分スタート

WEC第5戦「モンツァ6時間」は、7月7日(金)、2度の1時間半の練習走行で開始され、8日(土)は午前中の最終練習走行、決勝のスターティンググリッドを決定する予選と続き、決勝レースは現地時間9日(日)午後12時30分(日本時間午後7時30分)にスタートが切られる。

2023年WEC第5戦モンツァ6時間 ハイパーカークラス エントリー

2 キャデラックVシリーズ・チップガナッシ
4 ヴァンウォール・バンダーベル680
5 ポルシェ963・ペンスキーモータースポーツ
6 ポルシェ963・ペンスキーモータースポーツ
7 トヨタGR010ハイブリッド
8 トヨタGR010ハイブリッド
38 ポルシェ963・ハーツチームイオタ
50 フェラーリ499P
51 フェラーリ499P
93 プジョー9X8
94 プジョー9X8
99 ポルシェ963・プロトンコンペティション
708 グリッケンハウス007

2023年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第4戦終了時)

1位 ブエミ/ハートレー/平川亮(トヨタ) 107
2位 グイディ/カラド/ジョビナッツィ(フェラーリ)82
3位 バンバー/リン/ウエストブルック(キャデラック)70
4位 フォコ/モリーナ/ニールセン(フェラーリ) 67
5位 コンウェイ/小林可夢偉/ロペス(トヨタ)66

2023年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第4戦終了時)

1位 トヨタ 126
2位 フェラーリ 108
3位 キャデラック 70
4位 ポルシェ 54
5位 プジョー 35

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