日産 エクストレイル(NISSAN X-TRAIL)
現行モデル発表日:2022年7月20日
車両価格:351万0100円〜474万8700円

次元を超えた印象のハンドリングに感服

今回試乗したのは、充実装備の上級グレード「G」のe-4ORCE(以下、eフォース)。eフォースは4輪への駆動力配分を、前後モーターとブレーキの統合制御により緻密に制御する機構である。走り出すと、そこはeパワーモデルらしく、電気モーターで走る力強さに満ちていた。何より最高出力が前150kW、後100kW、同じく最大トルクが前330Nm、後195Nmというハイパワーモーターを搭載しているので、そこらのSUVとはわけが違う力強さを見せる。とにかく静かで滑らか、力感に満ちている。

そして、乗り心地がまたいい。試乗コースは埼玉県の山岳地帯に近い景勝地周辺で、時間の都合で一般道とちょっとしたワインディングロードでハンドルを握った。だから道路状況もとくに良好というほどでもなく、適度に荒れた路面を含んだルートだったが、山のキャンプ場へと向かうワインディングロードでは目の覚めるような身のこなしを見せてくれた。

電気モーター駆動なので、右足を踏み込めば瞬時にトルクが生み出されてくる。その力強さをまったく無駄にすることがないような感じのスムーズなボディの動きとともに、クルマはハンドルを回す方向へ、右へ左へと正確に素早く向きを変えて行く。この挙動レベルの高さには心底、驚かされた。

▼▼▼楽天Carで試乗予約ができる!待ち時間の短縮やポイントが貯まってお得!詳細はこちら

画像: Rakuten Car
Rakuten Car

試乗後、開発エンジニアに聞くと「エクストレイルの前には、GT-Rの駆動系を手掛けていました」という。そして、エンジンによる4WDのトラクション効率を徹底的に追求したその経験を持ってして「eフォースによるトラクション効率のほうがはるかに高いです」と教えてくれた。

「電気モーターは、今どれだけの出力を発生しているのかがほぼ正確に推定できます。エンジンでは気温や湿度、標高などの条件に応じて出力が変わるので、推定値にある程度の幅があります。正確な出力が推定できれば、その時点での各タイヤの理想的なトラクション量と実際の値との差がすぐに出ます。そして瞬時に修正できます。この作業を緻密に繰り返すことで、あらゆる走行時の理想的な4WD駆動効率の実現を目指しています」

なるほどである。当然、ボディやサスペンション取り付け部もよりしっかりとしたものになっており、タイヤもeフォースがパフォーマンスを発揮できるような仕様とされる。まるでミズスマシのように、ボディの状態を一定に保ったままで次々と現れるコーナーを走り抜けていく新型エクストレイル。eパワーの、新たなる境地が出現したことを実感できた。

日産 エクストレイル G e-4ORCE 主要諸元

●パワーユニット:直3 DOHC VCターボ+モーター
●総排気量:1497cc
●エンジン最高出力:106kW(144ps)/4400-5000rpm
●エンジン最大トルク:250Nm(25.5kgm)/2400-4000rpm
●モーター最高出力:前150kW(204ps)、後100kW(136ps)
●モーター最大トルク:前330Nm、後195Nm
●駆動方式:4WD
●サスペンション形式:前ストラット、後マルチリンク
●タイヤサイズ:235/60R18
●車両価格:474万8700円

This article is a sponsored article by
''.