「タイプH」をモチーフにしたユニークで愛くるしいスタイル
波形トタン板のようなユニークな外板のリブがレトロな雰囲気。装備は最新鋭。
タイプ ホリデイズ キャンピングカーは、ミニバンのスペースツアラーをベースに、シトロエンが1948～81年に生産・販売していた小型商用車「タイプH」（アッシュ）をモチーフにデザインした新しくレトロなキャンピングカーのコンセプト。
8月25日から9月3日日曜日まで開催されるドイツ デュッセルドルフ キャラバンショーで公開されたが、すでに実用化の計画は進んでおり、早ければ2023年内に正式発表される。
デザインのモチーフとなったシトロエン「タイプH」は、愛くるしいマスクにスクエアなフォルム、そして波形プレスの外板に包まれた合理的なパッケージで、生産終了から40年以上たつ今もなお世界中で熱狂的なファンを持ち、近年は多くのコーチビルダーからその現代版「タイプH」が登場していた。
シトロエンのキャンピングカーラインナップの先駆け
2名が宿泊できる大型ベッドを収容するポップアップルーフを装備。
タイプ ホリデイズ キャンピングカーは、「タイプH」にインスピレーションを得て、イタリアのコーチビルダー、カロッツェリア カゼラーニがワンオフで製作。2CVのヘッドライトを流用していた可愛い丸目ライトや波形トタン板のようなユニークな外板がうまく現代風に再現されている。
キャンピングカーの装備については、世界有数のスペシャリストである「Bravia Mobil」が担当した。スロベニアの「Bravia Mobil」社は、シトロエン タイプ ホリデイズ キャンピングカーに、2名が宿泊できる大型ベッドを収容するポップアップルーフ、2人掛けの快適なベッドになる2列のベンチシート、キャビンに向かって回転する2つのフロント シート、簡易キッチン（調理エリア、シンク、冷蔵庫）、折りたたみテーブルや収納用の食器棚、快適な空調システムを装備。ワンオフから実用化への準備もぬかりなく進められている。
シトロエンはすでに「ハイフン」、「リップカール」、「シトロエニスト」など、キャンピングカーのコンセプトカーを発表しており、アクセスと換気を容易にする スライドサイドドア、独立して開閉するテールゲートウィンドウなど、シトロエン スペースツアラーの利点を生かした車両製作のノウハウを十分に積んでいる。
「タイプ ホリデイズ キャンピングカー」は、今後予定されているシトロエンの包括的なキャンピングカーラインナップの先駆けとなる。
