押し出しの強い外装、そしてインテリジェントな内装
RV(リクレーショナルビークル)に意欲的なメルセデス・ベンツが、2023年8月25日から9月3日まで独・デュッセルドルフで開催のオートショー「キャラバン サロン デュッセルドルフ」で、新型「Vクラス マルコポーロ」の初公開を行った。
新型「Vクラス マルコポーロ」の外装は、2023年7月に内外装を中心に改良が行われた「Vクラス」がベースだけに、押し出しの強いフロントグリルとバンパーが印象的だ。そして「Mercedes-Benz」の文字が配されたクロームで縁取られた、マルチビームLEDヘッドランプや新デザインのアルミホイールが存在感をアピールする。好みでAMGライン デザイン パッケージを選択することもできる。
インテリアは、12.3インチのワイドスクリーンをはじめ、新デザインの吹き出し口、ハンズオフ機能を有するステアリングホイールなどが乗員を向かい入れる。なんとも未来感あふれる仕様だ。
新機構MBACから生み出される快適なキャンピングカーライフ
気になるキャンピングカーとしての装備もさらに充実した。その代表例が、メルセデス・ベンツ アドバンスド コントロール(MBAC)。コックピットのスクリーンやスマートフォンのアプリからさまざまな機能を操作するもので、キャンプ中や自然とふれあうときなど、あらゆるシーンで、車内のスイッチ類の操作が可能となる。
なかでも便利なのは、オウトツの多い路面でキャンプするときに、エアマティック エアサスペンションのボタンひとつで快適な傾斜としてくれる機能だ。
居住空間は、従来型のプレミアム感を継承し、4人が寝泊まりできるスペースが確保される。標準装備としては、ベッド付きのポップアップルーフやベッドとしても使えるシート、折りたたみテーブル、設備の整ったキッチン、ワードローブなどが用意される。
なお、メルセデス・ベンツは、新型「Vクラス マルコポーロ」の公開と同時に、「マルコポーロ」の装備を小型の「Tクラス」にも応用できる「マルコポーロ モジュール」の展示も行っている。具体的には、2人用のベッドやオプションとしてのキッチン(付シンク&ガスカートリッジ付き調理器)となる。