2023年8月31日(現地時間) 、ステランティスグループのアルファロメオは伝説の名車「33ストラダーレ(33 Stradale)」の復活を発表した。新型33ストラダーレは1967年に登場した名車「ティーポ33ストラダーレ」を最新技術で再解釈したモデルで、オーナー自身が内外装やパワートレーンを選ぶことができる専用プログラムを採用。わずか33台限定で生産される。

1967年型ティーポ33ストラダーレは公道も走れるレーシングカーだった

1967年型アルファロメオ ティーポ33ストラダーレは、当時、世界のモータースポーツ界に君臨していたグループ6規定のレーシングカー「ティーポ33」から派生したモデル。

画像: 1967年、F1イタリアGPの直前にモンツァサーキットで一部の専門家に先行公開され、その数週間後、トリノモーターショーで正式発表された伝説の名車「アルファロメオ ティーポ33ストラダーレ」。

1967年、F1イタリアGPの直前にモンツァサーキットで一部の専門家に先行公開され、その数週間後、トリノモーターショーで正式発表された伝説の名車「アルファロメオ ティーポ33ストラダーレ」。

「ティーポ33」は当時のジュゼッペ・エウジェニオ・ルラギ社長と、新たに設立されたレーシング部門であるアウトデルタ(Autodelta)のカルロ・キティの主導の下で開発が進められ、リエージュ近郊のフレロンでのタイムトライアルでデビューを飾った。ドライバーはアウトデルタのチーフテスターを務めるテオドロ・ゼッコリだった。

1967年3月、ティーポ33はレースに参戦開始。メイクス世界選手権(Championship for Makes=現在のFIA世界耐久選手権WEC)でチャンピオンを獲得し、世界の頂点に立った。

アルファ ロメオはレーシングカーであるこのティーポ33の性能と、快適性とドライバビリティを兼ね備えた「fuoriserie(フォーリセリエ=カスタム仕様)」として、限られた個人向けに33台を限定生産することを決定。フランコ・スカリオーネがデザインを担当、空気力学と機能性に革新的なスタイルが融合された傑作となった。それが「ティーポ33ストラダーレ」だ。ただ33ストラダーレは1967年から1969年の間に、わずか18台しか製造されず、この希少な車両はコレクターの間で垂涎の的となっている。

今回発表された新型アルファロメオ33ストラダーレは、そんな伝説の名車「ティーポ33ストラダーレ」にインスピレーションを受けてデザインされているが、かつての33ストラダーレと同様、「フォーリセリエ=カスタム仕様」というオーナーとともに細かな仕様を決定していく芸術作品のような生産工程も復刻した。

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