後退時車両直後確認装置の法規対応に伴う変更
ワゴンRは、軽ハイトワゴン ブームの先駆けとなったスズキの軽自動車だ。初代は1993年に登場し、現行型は2017年に発表された6代目となる。スイフトスポーツは、スズキのコンパクト ハッチバックであるスイフトのスポーツモデルとして初代は2003年に登場、現行型は2016年に発表(発売は2017年)された4代目となる。
今回の一部仕様変更は、国土交通省が2021年に公布および施行し、新型車は2022年5月から、継続生産車は2024年5月から適応される、「後退時車両直後確認装置」の法規に対応させるためのものだ。
後退時車両直後確認装置は、車体の後方0.3mの位置から3.5m、高さ0.8mの範囲までの障害物を確認できなければならない。確認の手段は、カメラ、検知システム、ミラー(一部の車種に関しては、目視、目視とミラーの組み合わせによる確認、一定の条件下における確認手段の組み合わせも可能)を用いるとされている。
今回のワゴンRとスイフトスポーツでは、メーターパネル内にリアパーキングセンサー作動表示灯を追加して対応している。また、両モデルとも車種体系が整理され、トランスミッションはワゴンRはCVTのみ、スイフトスポーツは6速ATのみとなっている。これ以外の内外装やパワートレーンなどのスペックに関しては、変更はない。
また、今回の仕様変更や原材料価格の高騰などに伴い、メーカー希望小売価格を改定した。主なグレードと車両価格(税込)は、ワゴンRがFX(直3/FF/CVT)の129万6900円からスティングレー ハイブリッドT(直3ターボ+マイルドハイブリッド/4WD/CVT)の188万8700円。スイフトスポーツ(1.4Lターボ/FF/6速AT)は223万6300円となっている。