2023年10月5日、アストンマーティンはハイパーカー「ヴァルキリー(Valkyrie)」のレーシングプロトタイプで2025年よりル・マン24時間レースに復帰することを正式発表した。2025年より、米国のハート・オブ・レーシング(HoR)とともに、WEC世界耐久選手権ハイパーカークラスに参戦、トヨタ、フェラーリ、ポルシェ、プジョー、キャデラックなどと覇権を争う。

ジェントルマンレース向けレーシングカーも新規開発

今後は、WECハイパーカー・クラスとIMSA GTPクラスに向けてホモロゲーションを取得し、その起源を市販車に持つ「純血」のハイパーカーを、世界最高峰のレーシングカーに上げていく。ドライバーラインナップなどはまだ決まっていない。

画像: アンダーボディとオーバーウイングのエアフローを制御するエンジニアリングで驚異的ダウンフォースを実現。ヴァルキリーはレッドブル アドバンスド テクノロジーズ(RBAT)の協力も得て開発が進められた。

アンダーボディとオーバーウイングのエアフローを制御するエンジニアリングで驚異的ダウンフォースを実現。ヴァルキリーはレッドブル アドバンスド テクノロジーズ(RBAT)の協力も得て開発が進められた。

また今回の発表によりアストンマーティンは、2025年よりフォーミュラ1、WEC世界耐久選手権、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権という世界最高峰のレースシリーズに同時に参戦することになる。

一方で、スポーツカーのトップクラスへの復帰だけではなく、ジェントルマンレースでも存在感を高める準備を進めている。

2018年のデビュー以来、2つのドライバータイトル、1つのメーカータイトル、1つのチームタイトルを含む4つの世界選手権タイトルに加え、3回のル・マン24時間レースのクラス優勝を記録したヴァンテージGTEにかわって、2024年から導入されるLMGT3規制を含むGT規制に準拠する新型GT3マシンおよびGT4マシンを開発していることも発表された。

ヴァンテージGT3、GT4は、ドライバーフレンドリーな特性でアマチュアレーサーにもジェントルマンレーサーにも愛されるエントリーレベルのGTカーであり、日本のスーパー耐久をはじめ、さまざまな地域の国際的なレースへのエントリーが想定される。

■アストンマーティン・ラゴンダのローレンス・ストロール取締役会会長のコメント

「パフォーマンスはアストンマーティンの活動の原動力であり、モータースポーツはこの卓越性の追求における究極の表現です。アストンマーティンは草創期からル・マンに参戦しており、1959年のル・マン優勝をはじめ、過去95年間で19回ものクラス優勝を果たしてきました。そして、アストンマーティンがこれまでに生み出してきた最速のプロダクションカーにインスパイアされたレーシングプロトタイプで新たな歴史を刻むべく、あの当時の優勝の舞台に立ち帰ります。フォーミュラ1世界選手権への参戦に加えて、耐久レースの最高峰に復帰することで、オーナーやコミュニティとより深いつながりを築くことができます。このプログラムでアストンマーティンとパートナーシップを組んでくれたハート・オブ・レーシングに感謝するとともに、この最高の耐久レースでの成功を目指し、彼らと協力できるのを楽しみにしています」

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