赤旗で戦略“未達”もフェルスタッペン16勝目
![画像: 空気の薄いアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットに合わせて、リアウイングを立てた特別なセッティングで対応。どのサーキットでも強さを発揮するのが、今シーズンのフェルスタッペン。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/10/30/36a7c89d0d2a86bd856a99069044823a8583c04f_xlarge.jpg)
空気の薄いアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス・サーキットに合わせて、リアウイングを立てた特別なセッティングで対応。どのサーキットでも強さを発揮するのが、今シーズンのフェルスタッペン。
![画像: 天候は快晴。気温が上がり、スタート時の路面温度は52℃に達したが、終盤に向けて気温は下がり、路面温度も45℃まで下がった。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/10/30/f5f5ec4405ed36128b5d065c513f15438d0b775c_xlarge.jpg)
天候は快晴。気温が上がり、スタート時の路面温度は52℃に達したが、終盤に向けて気温は下がり、路面温度も45℃まで下がった。
土曜日の予選で3位に終わっても落ち着いた表情だったフェルスタッペンが、その自信どおりのハイペースを披露して、またしてもライバルたちの挑戦を退けた。
まずはスタートで抜群のダッシュを見せてフロントロウのフェラーリ2台をかわして首位を奪うと、チームメイトのセルジオ・ペレスとポールポジションのルクレールがターン1で接触するのを尻目に、後続を早々とDRS圏外へと突き放す。
その後、19周目に上位陣では誰よりも早くハードタイヤへ交換。ルクレールとハミルトンがそれぞれしばらくステイアウトしたことで、レッドブルが2ストップ、フェラーリとメルセデスが1ストップを基本戦略としたことが明らかになる。
![画像: 母国メキシコで熱狂的な応援を受けるレッドブルのセルジオ・ペレス。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/10/30/d52cd534aa2e56f395e864647c565e99d124dbcb_xlarge.jpg)
母国メキシコで熱狂的な応援を受けるレッドブルのセルジオ・ペレス。
これでレース終盤に向けて緊迫した展開になることが期待されたが、ルクレールとハミルトンがそれぞれ1回目のタイヤ交換を行い、首位に返り咲いたフェルスタッペンが2回目のピットストップを行わないままのタイミングでセーフティカーが出動、これを好機と見たフェススタッペンが2回目のタイヤ交換を行った直後に赤旗となったことで状況は一変する。セーフティカー時にタイヤ交換を済ませ、首位のままでコースに戻ることができたフェルスタッペンが圧倒的優位な立場となったのだ。
再スタート後は、中古のミディアムタイヤを選択したハミルトンがハードタイヤのルクレールをかわして2番手に浮上するも、首位をうかがうまでには至らず。結局最後は大差をつけてフェルスタッペンがトップチェッカーを受けた。
レース直後のインタビューで「他とは違う戦略だったので、その結果がどう出たかちょっと知りたかったかな」と余裕綽々の発言をするなど終始笑顔だったフェルスタッペンは、これで今季16勝目となり、シーズン最多勝利記録を更新することになった。