2023年11月5日(現地時間)、F1世界選手権第21戦ブラジルGPがサンパウロ郊外インテルラゴスのアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェで開催され、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。2位にはマクラーレンのランド・ノリス、3位にはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが入った。フェルスタッペンは土曜日に行われたスプリントでも勝利している。なお、アルファタウリの角田裕毅はスプリントで6位入賞、決勝でも9位に入り、2日連続入賞を果たした。

完璧タイヤマネージメント再び、フェルスタッペンが今季17勝目

画像: レースは序盤から大混乱。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が油圧トラブルからフォーメーションラップ中にスピンアウトしてり出走できず、スタート1コーナーではアルボン、マグヌッセン、ピアストリ、リカルド、ヒュルケンベルグが巻き込まれるクラッシュが発生、レースは赤旗中断となり、2回目のスタートが切られた。

レースは序盤から大混乱。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が油圧トラブルからフォーメーションラップ中にスピンアウトしてり出走できず、スタート1コーナーではアルボン、マグヌッセン、ピアストリ、リカルド、ヒュルケンベルグが巻き込まれるクラッシュが発生、レースは赤旗中断となり、2回目のスタートが切られた。

画像: ブラジルGP決勝の天候は快晴。気温23度、路面温度41度というコンディションで始まった。

ブラジルGP決勝の天候は快晴。気温23度、路面温度41度というコンディションで始まった。

荒天に左右された金曜日の予選から一転、土曜のスプリント同様に晴天に恵まれた日曜日、最初の波乱はスタート前に起きた。2番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が油圧トラブルからなんとフォーメーションラップ中にスピンアウト、いきなりリタイアとなったのだ。

さらにポールポジションのフェルスタッペンが好ダッシュし、ノリスとルイス・ハミルトンがアストンマーティン2台を挟み撃ちにしたスタートでは後方でクラッシュが発生、レースは赤旗中断となる。

再スタートでも主導権を握ったのはやはりフェルスタッペン。ノリスがこれを追い、ソフトでの第1スティント後半では抜きにかかる局面もあったが、ここはフェルスタッペンが冷静に対処し、以後は2回のタイヤ交換機会も含めてつけ入る隙を与えず。最後は8秒以上の差を広げて危なげなくトップチェッカーを受けた。

これでシーズン17勝目となったフェルスタッペンは、「スタートが大事だと思っていて、それが上手くいったからあとはタイヤマネージメントに集中した。タイヤのデグラデーションも心配だったけど、ソフトとミディアム、どちらのコンパウンドもOKだった」と余裕の表情だった。

ペレスと激戦の3位争いをアロンソがテクニックで制す

画像: ブラジルGPの表彰台。優勝したマックス・フェルスタッペンの後に、ランド・ノリス(マクラーレン)が2位に入賞。フェルスタッペンから9秒以内にゴールし、レースファステストラップも記録、マクラーレンが進歩を遂げていることを示した。3位の座はフェルナンド・アロンソが獲得。レース終盤、セルジオ・ペレスとの一騎打ちは観衆を熱狂させた。

ブラジルGPの表彰台。優勝したマックス・フェルスタッペンの後に、ランド・ノリス(マクラーレン)が2位に入賞。フェルスタッペンから9秒以内にゴールし、レースファステストラップも記録、マクラーレンが進歩を遂げていることを示した。3位の座はフェルナンド・アロンソが獲得。レース終盤、セルジオ・ペレスとの一騎打ちは観衆を熱狂させた。

レース終盤にヒートアップしたのはスタートでの遅れを取り戻していたアロンソと、レッドブルの速さを活してオーバーテイクを連発して上位に進出してきたセルジオ・ペレスによる3位争い。

勢いがあったのはペレスの方だったが、アロンソも巧みなライン取りで仕掛けさせない。動きがあったのは残り2周となった70周目のターン1。ようやくペレスが攻略に成功し、これで順位は確定かと思われたが、アロンソも諦めずに最終ラップまで追走し、ターン4での見事なオーバーテイクで抜き返して表彰台をもぎ取った。

チームスタッフが歓喜するなか、ピットに戻ってきたアロンソは「(ペレスが)ターン1でレイトブレーキをミスしたのが見えたので思い切って攻めた」としてやったりの表情だった。

次戦第21戦ブラジルGPは、11月16日木曜日にアメリカ・ネバダ州ラスベガスの市街地サーキットで開幕。決勝レースは現地時間18日土曜日22時(日本時間19日日曜日15時)に開始される。(文:新村いつき)

画像: ブラジルGPのタイヤ戦略。大多数のドライバーが2ストップを選択し、19人のドライバーがソフトタイヤでスタート(サージェントのみミディアム)。タイヤに負担がかかり、劣化が著しく、ドライバーはタイヤを管理しなければならなかったが、それによりスティントの終わりに激しい攻防が見られた。

ブラジルGPのタイヤ戦略。大多数のドライバーが2ストップを選択し、19人のドライバーがソフトタイヤでスタート(サージェントのみミディアム)。タイヤに負担がかかり、劣化が著しく、ドライバーはタイヤを管理しなければならなかったが、それによりスティントの終わりに激しい攻防が見られた。

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