2023年12月1日から公開されるカーアクション映画「バッド・デイ・ドライブ」。その見どころを、映画ライターの永田よしのり氏に紹介してもらおう。(Ⓒ2022 STUDIOCANAL SASーTF1 FILMS PRODUCTION SAS, ALL RIGHTS RESERVED.)

平凡な男に訪れた「人生最悪の日」

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リーアム・ニーソン。誰だっけ?と思った読者も多いかもしれない。だが、アカデミー賞主演男優賞候補となった『シンドラーのリスト』のオスカー・シンドラー役や『スター・ウォーズ』シリーズのクワイ=ガン・ジン役、『96時間』シリーズのミルズ役、と言えば、すぐに顔が思い浮かぶのではないだろうか。

そのキャリアは長く現在71歳。190cmを超える上背、独特な眼差し。意識していなくても出演作品をけっこう観ているはず。そんな彼が出演するのが本作。ベルリンの金融業界で働く男が運転するクルマに爆弾が仕掛けられ、脅迫を受けることになるサスペンス&アクションだ。

ベルリンでヘッジファンド金融業界に従事するマット・ターナー。息子と娘を新車のメルセデス・ベンツ GLSで学校に送る朝、突然その電話は鳴った。「クルマに爆弾を仕掛けた。運転者たちの自重により爆発するのでクルマからは降りられない。通報もするな。指示するとおりに動かなければクルマを爆破する」。ターナーには脅迫される覚えがないまま、子供たちの安全を確保するため指示通りにクルマを走らせるしかなかった。

やがて目の前で爆破される同僚シルヴァンのクルマ、追跡してくる警察車両。ベルリンの街中を疾走しながら、ターナーはいかに現状を打破するか模索し続ける。友人であり上司のミュラーも目の前で殺された。誰が爆発物を仕掛けたのか? その目的と理由は? その理由が判明した時、ターナーは柔順な飼い犬から猟犬へと変貌を遂げる。

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