「ナノ凹凸ゴム」が実現した、氷への密着力と柔軟性
WINTER MAXX 03はアイス(氷上)性能にこだわって開発されたスタッドレスタイヤ。もっとも、日本の冬道に求められるアイス性能は、少し特殊だ。
というのも、日本の積雪地域では、日中は比較的気温が高く雪が溶けて水となり、気温が下がる夜になるとそれが凍りアイスバーンやブラックアイスバーンになる。そしてまた日が昇ると氷が溶けて・・・というサイクルを繰り返していることが多い。そして、氷とタイヤの間に水(水膜)があると滑りやすくなる。
そのため、いかに氷上の水分を取り除き、氷にタイヤを食い付かせるかが開発の課題となった。

タイヤの表面に名のレベルの凹凸を施した「ナノ凹凸」を採用。水膜にいち早く到達する構造と氷との密着力を高める柔軟性を併せ持つ。(画像はイメージ)

上はWINTER MAXX 03のトレッド面が氷面に噛み合うように密着する様子を表現したイメージ図。「ナノ凹凸」ゴムのナノレベルの突起部分が滑りの原因となる水膜をいち早く突破することで優れた除水を実現。氷上路面の微細な凸凹とタイヤ表面の凹凸が噛み合うように密着することで、グリップをガッチリと確保する。
WINTER MAXX 03は氷上での性能を高める「ナノ凹凸ゴム」を採用。その表面に微細な凹凸構造の突起が無数にあり、それらが氷上路面の凸凹と嚙み合うようにしっかり密着することで優れた制動力を発揮する。
また「ナノ凹凸ゴム」には「MAXXグリップトリガー」を配合。これは水に触れると溶ける性質を持つ。これにより、摩耗してタイヤの表面が平らになっても「MAXXグリップトリガー」が溶けることで、再び凹凸構造を形成。時間の経過による性能の低下を最小限に抑えているのだ。