「Offroad」モードでは雪道や悪路での走破性を向上
まず最初に導入されるグレードは、エンジン単体で197ps(145kW)、440Nm を発生する、2L直4ディーゼルターボエンジンの「OM654M」を搭載した「GLC 220 d 4MATIC クーペ」の1グレードのみとなる。
エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムのISG によって、短時間、最大で23ps(17kW)、205Nmのブーストが可能で、高トルク、省燃費が売りのクリーンディーゼルエンジンに、電気による緻密なサポートが組み合わさることで、さらにスムーズな加速感と、燃費の低減に寄与している。
トランスミッションは、9速ATの「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を組み合わせ、1速から9速までの変速比幅が広くエンジン回転数が大幅に低減されることから、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。
新型GLCクーペには、スイッチ操作1つでエンジンやトランスミッションの特性を切り替えるDYNAMIC SELECTの中に「Offroad」モードを加えている。
「Offroad」モードでは、トランスミッションがオフロードモードに切り替わり、雪道や悪路での走破性を高めてくれる。また、「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポートする。
Sクラス譲りの先進装備が満載
新型GLCクーペには、ほかにも以下のような先進装備を採用している。
トランスペアレントボンネット
Offroad モードでは、360°カメラシステムを使い「トランスペアレントボンネット」機能が使用できる。メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す機能で、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害をいち早く確認することができる。
オフロードスクリーン
新開発のオフロードスクリーンは、コックピットディスプレイおよびメディアディスプレイに情報や操作スイッチ類、さまざまな機能を分かりやすく配置する機能だ。コックピットディスプレイには、車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか、車速、エンジン回転数が表示される。これに加え、メディアディスプレイには、周辺地形におけるGLC クーペの現在の姿勢やフロントホイールの操舵角などを表示。これにより、オフロード走行に関連するすべての運転機能を1 つの画面で簡単に操作することができる。
インテリジェントドライブ
メルセデス・ベンツの運転支援システム開発の次のステップとなる技術は、一般道での安全運転支援はもちろんのこと、特に高速道路での運転支援機能により、ドライバーにかかる負担を大きく軽減するシステムだ。新型GLCクーペには、Sクラスに搭載されるメルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムを採用している。
MBUX ARナビゲーション
車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示されるAR (Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションを標準装備している。従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、ARナビゲーションにより、直感的にどの道路に進むべきかを判断することができる。
GLC 220 d 4MATICクーペは車両価格898万円で、新車購入から3年間、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)/24時間ツーリングサポート/地図データ更新が無償で提供される走行距離無制限の保証プログラム「メルセデス・ケア」が適用される。