長かったコロナ禍も落ち着いた2023年。この1年(2023年1月1日〜12月20日)に紹介した「写真蔵」から、人気の高かったモデルのトップ10をカウントダウン形式で紹介しよう。第10位は、フルモデルチェンジされたトヨタのLクラス ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」だ。(2023年7月15日公開、一部修正)

近い将来には8人乗りやPHEVも登場予定

今回の新型で、アルファードは4代目、ヴェルファイアは3代目となる。そのスタイリングは、ボディサイドが平面の「箱型」と思われがちのミニバンを、そうならないようにボディサイド部分の意匠に抑揚を持たせている。デザインモチーフは、躍動している闘牛だという。アルファードとヴェルファイアでは、グリルやヘッドランプなど意匠は異なるが、従来型ほど差別化は図られていないようだ。

インテリアでは、12.3インチのカラーTFTメーターとセンターダッシュの14インチのHDディスプレイオーディオが並ぶコクピットが目をひく。今回発表されたモデルは全グレードとも2列目シートにキャプテンシートを採用した3列7人乗り(2-2-3)となっている。上級グレードのエグゼクティブラウンジでは480mmのパワーロングスライド、オットマン&アームレストヒーター、回転格納式テーブルなどを装備する。

パワートレーンは、2.5L ガソリンエンジン+モーターのシリーズパラレルハイブリッドはアルファード/ヴェルファイアに共通だが、2.5Lのガソリンエンジンはアルファードのみ、2.4Lのガソリンターボエンジンはヴェルファイアのみに搭載される。

従来型では人気薄だったヴェルファイアは、ガソリンターボエンジンや専用サスペンションチューニング、ブラック基調の専用グレード「Z プレミア」の設定などで、人気回復を目指している。

新型アルファード/ヴェルファイアは、現段階ではグレードが簡素化されているが、近い将来には3列8人乗り仕様やPHEV(プラグインハイブリッド車)の登場も予定されている。「高級ミニバン」から「高級サルーン」への転身を目指すアルファード/ヴェルファイア。発売以来5カ月、グレードや色によってはオーダーしてから1年待ちという高い人気を誇っている。

トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4995×1850×1935mm
●ホイールベース:3000mm
●車両重量:2290kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター×2
●総排気量:2487cc
●最高出力:140kW(190ps)/6000rpm
●最大トルク:236Nm(24.1kgm)/4300−4500rpm
●モーター最高出力:134kW(182ps)+40kW(54ps)
●モーター最大トルク:270Nm(27.5kgm)+121Nm(12.3kgm)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:4WD(E-Four)
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●WLTCモード燃費:16.5km/L
●タイヤサイズ:225/65R17
●車両価格(税込):872万円

トヨタ ヴェルファイア Z プレミア 主要諸元

●全長×全幅×全高:4995×1850×1945mm
●ホイールベース:3000mm
●車両重量:2290kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:2393cc
●最高出力:205kW(279ps)/6000rpm
●最大トルク:430Nm(43.8kgm)/1700-3600rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・75L
●WLTCモード燃費:10.3km/L
●タイヤサイズ:225/55R19
●車両価格(税込):655万円

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