2023年12月25日、日産は東京オートサロン2024(以下、TAS2024)に出展するコンセプトカーの詳細を公表しました。カスタム性重視から実用的なモデルまで、多岐にわたるコンセプトカーを出展する予定です。今回はその中から、「MARCH Patissier CONCEPT(マーチ パティシエ コンセプト)」をご紹介します。

中古車の新しい楽しみ方の理想形かもしれない

画像: 両サイドを弓なりの形状にしたルーフラックは、マーチの丸みを帯びたボディによくマッチしている。

両サイドを弓なりの形状にしたルーフラックは、マーチの丸みを帯びたボディによくマッチしている。

取材をとおして「マーチ パティシエ コンセプト」に中古車が持つ可能性と、クルマにあまり興味がない若者への訴求力の強さを感じました。日産の開発担当者はこのコンセプトカーを開発するにあたり、ターゲットは20〜30代の若年層でどこでも誰でも手に入れることができそうなマーチの中古車をベースにしたことを積極的にアピールしていました。

クルマに乗るためには初期コストがそれなりにかかります。それは若者にしてみれば大きな負担になります。そしてその負担に見合った魅力をクルマに感じなければ若者は、コストを掛けてクルマを所有しようとは思わないでしょう。

しかし中古車で購入時のコストを抑えつつ、必要な部分だけを交換してリフレッシュすればクルマはよみがえります。さらにユーザーの理想をうまく採り込んで魅力を高めて素敵なクルマに生まれ変われば、若者がクルマの方を向いてくれるかも知れない。「マーチ パティシエ コンセプト」からそんな可能性を感じたのでした。

またリユースしたクルマを好きなようにカスタムして、自分らしいカーライフと生活を楽しむというコンセプトは、コスパや環境問題に対する感度が高く、個性や自分らしさを大切にする現代の20〜30代にはピッタリとハマるかもしれない。そんなことも思ったのです。(写真:井上雅行)

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