かつての「週末の冒険者」に向けて企画されたタフギア
バンパーやフェンダーなどの表面（黒い部分）は細かな凹凸があるスクラッチに強い加工が施されている。
「エクストレイル クローラー コンセプト」は、その見た目のとおり「魔改造」されたエクストレイルです。このモデルを作成するに当たり開発陣は、
「独身時代はMTBやスノーボードといったエクストリームスポーツにに明け暮れていたお父さんが、独身時代に乗っていたエクストレイルを思い出し、その新型を思い切って購入。乗っているうちにロッククローリングに興味が湧いて、自分のエクストレイルでもできるように少しずつ手を加えていった結果、とんでもないクルマが出来上がっていた」
といったストーリーを考えたそうです。
ちなみにロッククローリングとは、普通のクルマでは走破することが難しい岩場や急斜面をモータースポーツのひとつです。実はこれ、最近じわじわと人気が高まっているクルマの楽しみ方です。スズキ ジムニーやトヨタ ランドクルーザー、ジープ ラングラーといった本格クロカンでガレ場や過酷なオフロードコースを走破する映像を動画投稿サイトなどでもよく目にします。
ボディカラーにはこだわりの原色グラデーションをチョイス
ボディカラーはこの種のクルマにありがちなミリタリー色が強いカラーリングはあえて採用しなかった。
エクステリアは“ガチ”のオフロード車です。前後のバンパーは大幅にモディファイされ、大振りな牽引用フックが取り付けられています。また、バンパー下部とルーフラックの前端には補助ライトを装備。前後の下まわりにはいかにも頑丈そうなアンダーカバーも追加されています。
また大きなマッドテレーンタイヤを収めるために、もともと付いていた前後フェンダーの一部をカットして大きなオーバーフェンダーが取り付けられています。ちなみに、リフトアップ量はフロント6インチ、リア4インチで、これは真横から車体を見たときにウインドウのボトムラインが水平に近づくように調整した結果だそうです。
さらに外装色にもこだわっており、この種のクルマでありがちな、カーキなどのミリタリーを連想させる色はあえて避け、ピンクとグリーンのグラデーションを採用しています。ただし、塗装の表面やブラックのフェンダーやドア下部のモールをつや消しにすることで、イカツさは損なわれないようにしています。
