1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、マクラーレン スピードテールだ。

マクラーレン スピードテール(McLAREN SPEEDTAIL:2019〜2020)

画像: 5137mmという全長と、最高出力1070ps/最大トルク1150Nmというパワースペック以外の詳細は公表されていない。

5137mmという全長と、最高出力1070ps/最大トルク1150Nmというパワースペック以外の詳細は公表されていない。

2018年7月、マクラーレン オートモーティブはアルティメットシリーズの新たなモデルとして開発中の新型車は「スピードテール(Speedtail)」という車名になると発表。同時にイメージスケッチのようなイラストも発表されたが、詳細は一切明かされなかった。106台が限定生産されるとアナウンスされたが、この時点ですでに完売していたから驚きだ。

それから約3カ月後、ロンドンで行われたプライベートなプレビューイベントで、スピードテールの画像とスペックの一部が予約済みのカスタマーに公開された。いかにも空気抵抗の少なそうなボディはカーボンファイバー製であり、マクラーレンのロードカー史上もっともドラッグを低減させていることが明かされた。全長は5137mmで、アルティメットシリーズの先代にあたるPHVの「P1」より55cmほど長い。真上から見ると、ボディはティアドロップ形状となっている。

軽量シングルガラスを装着した電動開閉のディヘドラル式ドアを開けてコクピットを覗くと、中央にドライバーズシートを配し、その両脇に少し後ろへオフセットしたパッセンジャーズシートを備えた3シーターとなっている。まさに同社初のロードカー「F1」にインスパイアされたものだ。さらにフロントウインドーにはワンタッチで上部を暗くすることができてサンバイザーを不要にしたエレクトロ クロミックガラスを採用。内装素材も、チタニウムを蒸着したカーボンファイバーの新素材やエジタルエンボス加工を施した軽量レザーなどが選択可能だ。

ボディはフルカーボンファイバー製で、アルミニウム製のアクティブサスペンション、カーボンセラミック製のブレーキなどを採用して乾燥重量は1430kgに抑えられている。パワーユニットは、4.0LのV8ツインターボに電気モーターを組み合わせたハイブリッドで、システム最高出力は1070ps、最大トルクは1150Nm。さらに最高速は403km/h、0→300km/h加速は13秒未満というハイパフォーマンスぶりがアナウンスされている。

この最高速と0→300km/h加速は、ケネディ宇宙センターのスペースシャトル着陸用滑走路で行われたテストでも実証され、しかも30回以上も達成してみせた。

画像: ステアリングホイールがなければ宇宙船のコクピットのようなインテリア。計器類はすべてモニターとなっている。

ステアリングホイールがなければ宇宙船のコクピットのようなインテリア。計器類はすべてモニターとなっている。

画像: amzn.to
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