トヨタGAZOO(ガズー)レーシング ワールドラリーチーム(TGR-WRT)は2024年1月4日、GRヤリス ラリー2が2024年1月1日からFIA(国際自動車連盟)より正式にホモロゲーションを取得したことを発表した。

カスタマーラリー車両として世界中で販売開始

トヨタGAZOOレーシング(以下、TGR)は、WRC(世界ラリー選手権)を「GRヤリス ラリー1 ハイブリッド」で世界のトップカテゴリーに参戦してきた。

TGRは2021~2023年には3シーズン連続トリプルタイトル(マニュファクチャラーズチャンピオン、ドライバーズチャンピオン、コ・ドライバーズチャンピオン)を獲得するなど、輝かしい成績を残している。

画像: GRヤリスをベースに、ラリーでの戦闘力を高めるためのエアロパーツで武装した「GRヤリス ラリー2」

GRヤリスをベースに、ラリーでの戦闘力を高めるためのエアロパーツで武装した「GRヤリス ラリー2」

今回発表された「GRヤリス ラリー2」 は、こうしたTGRのワークス活動のためではなく、カスタマーラリー向けに開発された車両だという。

「モリゾウ」の愛称で知られている豊田章男会長は、次のように語っている。

「GRヤリス ラリー2がラリー競技に参加することによって、モータースポーツ車両と市販車両の架け橋となる第一歩となることを望んでいる。そして、世界のラリー市場の活性化に貢献することを期待する」

画像: すでに全日本ラリー選手権の参加などで、1万5000km以上の競技走行距離をこなしたという。

すでに全日本ラリー選手権の参加などで、1万5000km以上の競技走行距離をこなしたという。

GRヤリス ラリー2のホモロゲーション取得によって、ラリーに参戦できるベース車両が世界中のユーザーへのデリバリーが開始される。

その記念すべき第1号車は、モリゾウが率いる「ROOKIE Racing(ルーキーレーシング)」に納車される予定という。そして2024年1月25~28日の「ラリー・モンテカルロ」には、4チームがGRヤリス ラリー2で参戦予定だ。

画像: GRヤリス ラリー2の全長は3995mmで、市販車のGRヤリスと同じとなる。

GRヤリス ラリー2の全長は3995mmで、市販車のGRヤリスと同じとなる。

■GRヤリス ラリー2 仕様

●エンジン 排気量:1618.2cc
●エンジン ボア×ストローク:87.5×89.7mm
●トランスミッション:5速シーケンシャルトランスミッション
●ドライブシステム:4WDモータースポーツ仕様リミテッドスリップディファレンシャル
●サスペンション:前後マクファーソンストラット
●ボディサイズ 全長×全幅:3995×1820mm
●全高:調整可能
●車両重量:1230kg(スペアタイヤ1本含む)※FIA規定に準拠

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