意外なトヨタの苦戦、優勝争いにも加われず
王者トヨタは、昨シーズンに比べてさらに重量加算などの性能調整(Balance of Performance=BoP)が入ったこともあり予選から苦戦。それでも7号車がポールポジション争いを展開して最前列2番グリッドを獲得したが、決勝レースでは昨シーズンのようにはいかなかった。
2番手グリッドからスタートを切った7号車は、最初のコーナー進入時にラインを外し7位に後退するも、トラブルなく周回を重ねて徐々に順位を挽回。レース中盤にはトップ6に浮上するも、そこから大きく順位を上げることはできなかった。
一方の8号車は11番手からスタートするもレース開始直後の混乱の中で14位にドロップ。ピット作業でのタイムロスもあってなかなか順位を上げられない中、着実な走りを続け9位でチェッカーを受け、7号車とともになんとかポイント獲得を果たした。
トヨタにとって開幕戦は2018年のシルバーストーン以来となる表彰台なしという厳しいレースとなったが、2024年シーズンはまだ始まったばかり。果たして今季はどんな展開となるのか、ここからトヨタはどう巻き返すのか。次戦WEC第2戦は、4月17日〜19日、イタリア・イモラサーキットで「イモラ6時間」が行われる。
2024年WEC世界耐久選手権開幕戦カタール1812km 決勝
1位 6 ポルシェ 963・ペンスキー(エストレ/ロッテラー/バンスール) 335周(9h55m51s926)
2位 12 ポルシェ 963・ハーツJOTA(スティーブンス/アイロット/ナト)+33.297s
3位 5 ポルシェ 963・ペンスキー(キャンベル/クリステンセン/マコヴィッキィ) +34.396s
4位 2 キャデラックVシリーズ(バンバー/リン/ブルデー) +1周
5位 83 フェラーリ 499P・AFコルセ(クビサ/シュワルツマン/イエ)+1周
****
6位 7 トヨタGR010ハイブリッド(コンウェイ/小林可夢偉/デフリース)+1周
9位 8 トヨタGR010ハイブリッド(ブエミ/ハートレー/平川亮)+1周
2024年WEC世界耐久選手権ドライバーズランキング(第1戦終了時)
1位 エストレ/ロッテラー/バンスール(ポルシェ) 38
2位 スティーブンス/アイロット/ナトス(ポルシェ)27
3位 キャンベル/クリステンセン/マコヴィッキィ(ポルシェ) 23
4位 バンバー/リン/ブルデー(キャデラック)18
5位 クビサ/シュワルツマン/イエ(フェラーリ)15
2024年WEC世界耐久選手権マニュファクチャラーズランキング(第1戦終了時)
1位 ポルシェ 38
2位 キャデラック 23
3位 トヨタ 18
4位 フェラーリ 15
5位 アルピーヌ 12