3月29日から30日にかけて、フォーミュラEが日本で初開催を迎える。これに際し、29日に東京・港区にあるポルシェスタジオ銀座にて、タグ・ホイヤーポルシェフォーミュラEチームの公式SASEパートナーであるCato Networksがプレス発表会を実施した。テレビで観ているだけでは分かりづらい部分だが、今回のプレゼンテーションでは興味深い話が聞けた上に、成績に直結するファクターであることを再認識することができた。

ポルシェの躍進をITで支えるCato Networks

今回プレス発表会を実施したCato Networksは、これまで2019年に提唱されたSASEプラットフォームを提供する業界の先駆け的存在。SASEとは、数が増え複雑化しているセキュリティとネットワークを1つのプラットフォーム上で管理できる概念だ。

画像: 共同創業者兼CEOであるシュロモ・クレイマー氏のビデオメッセージも流れた。

共同創業者兼CEOであるシュロモ・クレイマー氏のビデオメッセージも流れた。

これまでセキュリティやネットワークは1つの課題に対して1つの構成というのが主流だったが、それではシステム全体がバラバラに管理されているため、管理や運営コストの増加、接続遅延といった課題が出始めていた。

統一されていない複数のシステムが同時に動く場合、セキュリティリスクが高まるうえに、1つのデバイスだけに問題が起こったことなのか、どんな情報が盗まれたのかなど原因を特定するための調査にも莫大な時間と労力を要してしまうという。

Cato Networksでは複雑化されたセキュリティとネットワークを一元管理するクラウドであるSASEプラットフォームを提供し、ユーザーを脅威から保護・機密データの損失防止に貢献。同社は、SASE分野のリーディングカンパニーとして世界で2200以上のクライアントを抱えている。

難しく馴染みのない分野だが、私たちの日常生活でいうと、かつてはカメラやコンピュータ、音楽を聴くことを複数のデバイスで行っていたが、今はiPhone1台でおこなうことができる、みたいなことだろうか。

今回のプレス発表会では、Cato Networks株式会社セキュリティ戦略担当シニアディレクターのイタイ・マオル氏が登壇。SASEやCato Networks株式会社の概要について上記の説明があった。

画像: Cato Networks株式会社セキュリティ戦略担当シニアディレクターのイタイ・マオル氏からは、ウイルスやマルウエアよりも、バラバラに管理されたネットワークやセキュリティこそが企業にとって最大の脅威になると語られた。

Cato Networks株式会社セキュリティ戦略担当シニアディレクターのイタイ・マオル氏からは、ウイルスやマルウエアよりも、バラバラに管理されたネットワークやセキュリティこそが企業にとって最大の脅威になると語られた。

また、東京E-Prixに先立ち、ハードウェアをアップデートせずに10Gbps(データ通信を表す単位)を達成という新記録を樹立したことも併せて発表された。この業界では10Gbpsという数字は特別なことではないそうだが、セキュリティとネットワークの両方をカバーしての10Gbps達成は唯一無二の記録だという。

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