3月29日から30日にかけて、フォーミュラEが日本で初開催を迎える。これに際し、29日に東京・港区にあるポルシェスタジオ銀座にて、タグ・ホイヤーポルシェフォーミュラEチームの公式SASEパートナーであるCato Networksがプレス発表会を実施した。テレビで観ているだけでは分かりづらい部分だが、今回のプレゼンテーションでは興味深い話が聞けた上に、成績に直結するファクターであることを再認識することができた。

SASEが提供する強力なサポート

ポルシェのワークスチームであるタグ・ホイヤーポルシェフォーミュラEチームとCato Networksがパートナーシップ契約を結んだのが2022年11月のこと。

画像: リザーブドライバーでシミュレーターでの作業も多いシルベストロ選手。今回のTokyo R-Prixのように全くの新しいサーキットではシュミレーターで3〜4日かけて訓練すると現場で適応できるレベルになるという。東京大会の舞台となる特設コースについては、前半セクションはタイトだが、レーキングポイントはさほど難しくないため、回生もしやすいと印象を語っていた。

リザーブドライバーでシミュレーターでの作業も多いシルベストロ選手。今回のTokyo R-Prixのように全くの新しいサーキットではシュミレーターで3〜4日かけて訓練すると現場で適応できるレベルになるという。東京大会の舞台となる特設コースについては、前半セクションはタイトだが、レーキングポイントはさほど難しくないため、回生もしやすいと印象を語っていた。

フォーミュラEではバッテリーの消耗具合や、アタックモード(アクティベーションゾーンと言われるコースの外側に設定されている区間を通過することで、一時的にパワーレベルを上げることができる。計2回の通過義務があり、入るタイミングは各チームそれぞれ。コースの外側を通過することになるため、タイムやポジションを落とすリスクがある。いつ発動するかの決断が勝敗を分けるファクターのひとつだ)を使うタイミング、タイヤの温度などリアルタイムでデータを分析し、瞬時に判断を下さなければならない。

ポルシェはドライバーとピット以外に、ドイツにあるポルシェ・モータースポーツの本拠地であるヴァイザッハ研究開発センターとの連携をとりながらレースを戦っている。しかし、世界中を転戦するだけに、国や地域によってはレイテンシ(データ転送における指標のひとつで、転送要求を出してから実際にデータが送られてくるまでに生じる、通信の遅延時間のこと)が大きく変わってくるため、これまで対応には苦労したという。

たとえ地球の反対側であろうとも、ドイツにあるチーム本部からリアルタイムで送られてくるデータは結果に直結するだけに、正確さと信頼性は重要だ。

これはどの企業にも言えることだが、各メーカーが鎬を削るモータースポーツにおいても情報は速さ以上に、セキュリティ面も充実していなければいけない。このことからも、セキュリティとネットワーク両方を一元管理したプラットフォームを持つCato Networksが選ばれたのも納得だ。データを安心かつ即座にドライバーや現場チームにフィードバックできるCato Networksの高性能なプラットフォームは、パートナーシップ締結後、結果として表れている。

今回のプレス発表会では、Cato NetworksやSASEについて知ることで、近年のポルシェ勢のバッテリーマネジメントをはじめとする強さを理解することができた。(写真:河村大志、ポルシェA.G.)

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